「ソナーレ石神井」ホーム長(社員インタビューVol.1)

更新日:2018年08月28日

ホーム長インタビュー

「ソナーレ石神井」ホーム長の古田さん

2018年11月に開設予定の「ソナーレ石神井」特別インタビュー第1弾。今回は要となるホーム長の古田祐樹さんに、これまでのご自身の歩みとホーム長として大切にしていること、「ソナーレ石神井」をどんなホームにしていきたいか、抱負を伺いました。

上記インタビューは2018年8月9日に行われたものです。内容は取材当時のものです。

医療の現場から、人との持続するつながりを求めて介護現場へ


古田さんが介護業界に入られたきっかけを教えてください。

古田

高校卒業後、3年制で心理学系の専門学校に入学し、精神保健福祉士(※)の資格を取ったことが、介護の道に入るきっかけでした。7年間、認知症専門の精神科病棟で精神保健福祉士として、入退院やベッドコントロールから経済的なことまで、ご家族のさまざまな相談を受けていました。

社会に出た時が、ちょうど2000年の介護保険法施行直後。ひんぱんに徘徊してしまう方などのための鍵がかかる閉鎖病棟での勤務でした。元気に歩き回られる方がいる反面、病院ですので、認知症の症状が出ると、まずお薬が処方されます。すると、昨日まで元気な方が薬でグタっとなってしまう。逆にお薬を抜くことで、元気になられる方もいました。人は関わり方次第で元気になれるのだということを間近で感じていました。

精神保健福祉士=精神障害者に対する相談援助などの社会福祉業務に携わる人の国家資格。精神保健福祉士法で位置づけられている。

「ソナーレ石神井」ホーム長の古田さん

7年間の病院勤務の後、介護施設に入られたのですか?

古田

介護支援専門員(ケアマネージャー※)の資格を取って、有料老人ホームに転職しました。理由は当時の病院がやはりお薬中心の治療だったことと、病院勤務ですと、せっかく多くのご家族の相談に乗っていても、御本人が退院されるとお付き合いがそれっきりになってしまうことがあるからです。

退院された方がご自宅でどのような生活を送られるのか。私は、関わった方と持続する関係性を持ちたかったので、思い切って転職したのですが、医療現場にいた経験は次の現場でも活きることになりました。病院で受けられるサービス、介護保険で受けられるサービス、それぞれできることとできないことがあります。ご家族に両面からアドバイスできるのは、良かったですね。

介護支援専門員(ケアマネージャー)=介護保険制度においてケアマネジメントを実施する公的資格。要支援・要介護認定者や家族からの相談を受け、介護サービスの給付計画(ケアプラン)を作成し、自治体や他の介護サービス事業者との連絡、調整などを行う。

その後、有料老人ホームでに入られて、どのようなお仕事をされましたか?

古田

同じ事業者で9年勤務する間、異動を経験しました。横須賀の施設でケアマネージャーを1年、鎌倉で副ホーム長を1年、その後、鎌倉と川崎でホーム長を7年務めました。

ご入居者と同じくらい職員を大切に

ホーム長としてのキャリアが一番長いのですね。ホーム長として今まで大切にしていたこと、これからも大切にしたいことを教えてください。

古田

ご入居される方の「生活の質」を第一に考えるのは当然のことですが、それと同じぐらいに職員とのコミュニケーションや働く環境について考えていました。
鎌倉の施設に勤務した時は、100人以上の職員がいました。基本的には施設の理念を目標としながら介護に従事するのですが、100人いれば100人とも介護に向かうプロセスや考え方が違います。一人ひとり考え方の異なる職員を同じ方向に向かわせることに心を砕きました。
実は、ライフケアデザインに転職した理由は、「ご利用者・ご家族・介護従事者それぞれの視点に立つ」という企業理念に共感したからです。これは、難しいことなんです。

「ご利用者・ご家族・介護従事者それぞれの視点に立つ」というのは、介護現場では難しいことなんですね。具体的に、どう難しいですか?

古田

「ご入居の方を優先に考える」のは、どこの企業さんでも理念で謳っていることです。ご入居の方中心で物事を考えてしまうと、しわ寄せがどうしても働く職員に来ます。ですが、ライフケアデザインは、ご入居の方と同時にご家族、そして職員を大切にすると企業の理念として謳っている。
少なくとも私が調べた中では、このことを企業理念で謳う会社はありませんでした。私の仕事の価値観に「ご入居の方と同時に職員も同じくらい大事にする」というのがありましたので、ようやく考えが一致しました。

「ソナーレ石神井」のホーム長古田さん

そのほかにお仕事をする上で大切にしていることはありますか?

古田

スタッフの仕事に対する動機です。それぞれの職員が介護業務を単純作業として同じことを繰り返していると、心も身体も負担に感じると思います。
でも、自分がして差し上げることは大変なことだけれども、その方にとって本当にベストな行いなのかを考えながら動いたり、介護の先にある入居者の方の幸せをイメージして動いたりしていれば、それほど負担に感じられなくなると思うのです。現場は大変なので、難しいところではあるのですが。「作業」をいかに「仕事」という考えに持っていけるかですね。

「作業」を「仕事」にするため、スタッフの皆さんを動機づけるとしたら、具体的に何をしますか?

古田

朝、ホームに着いたら、まず積極的に挨拶をする中でスタッフの表情を見て、直接コミュニケーションを取ります。そのほか、ミーティングを念入りに行ったりするのはもちろんですが、大事なのは、きちんと職員の話を聞いて、すぐにフィードバックすることです。レスポンスをとにかく早くしますね。

職員には失敗も必要。さらい、ホーム長に守られている感覚を持つことが大事

古田さんが現場のスタッフさんとコミュニケーションを取る中で、一番大事にしているのは「人の話を聞く」ことですか?

古田

「聞く」だけでなく、「聞いて必ず反応する」ことです。職員から何かを提案されたら、「ちょっと考えてみるね」と言って、結果がどうあれ、必ずどうなったのかを伝える。
あとは、企業の理念とブレていなければ、「スタッフはやりたい方向性で動いていいよ」と折を見て、伝えることです。何かあったら、私が責任を負うからと。スタッフにある程度仕事を任せることで、職員が一つひとつ成功体験を積み上げていく。ホーム長に守られている感覚を持って働くことが大事ですよね。

でも、こんな場合はどうでしょう。同じフロアにいる若手スタッフとベテランスタッフの意見が真っ向対立したとします。その場合、どう対処しますか?

古田

その場合は、若手とベテランのどちらの案も試してみます。介護の仕事は何が正解かわからなかったりもするので、失敗が許されない場面もあるにせよ、基本失敗しても大丈夫という考え方で試してもらいます。

若手スタッフが明らかに間違っていると思える提案をしてきても、そうされますか?

古田

これは私のスタンスなのですが、たとえ失敗とわかっていても、ご入居者のためになるのであれば、その提案を実施してもらいます。
実は失敗から学ぶことのほうが、成功したことより圧倒的に多いと思うんです。私自身も失敗だらけでしたから。失敗をしたら、何がダメだったのか。そのフィードバックを周りのスタッフとして、次にその失敗を繰り返さないように新たな方向性を職員と一緒に考えていきます。

ご入居者にとって最高の

有料老人ホームは、特別養護老人ホームと違い、ホームによって料金に幅があるようですが?

古田

そうですね。有料老人ホームによってはご入居の際に一定の金額が必要です。ですので、なかには自宅を売って、その頭金で入居される方もいらっしゃいます。自宅を売られて入られたのに、「ソナーレは嫌だな。家に帰りたいな」と思っても、帰る家がなかったりするのです。

大決断をして入居された方たちを、絶対に後悔させたくない。ご入居の方やご家族が、はじめに「ここに入りたい」と思って入居されて、亡くなる時にも「ここに入って良かった」と思えるようにしたいですよね。「仕方がないから、人生の最期までソナーレにいる」と思われたとしたら、本当に申し訳のないことですから。

今までの経験から言っても、介護の仕事に就いて良かったと思えたことは、「このホームに入って良かった」と言っていただいたことです。1人の入居者の方が約80年の人生でお会いした人は、何千人、何万人といらっしゃいます。その方の人生の最後の最後で関わらせていただく数奇な運命と言いますか、出会いの重みを感じたいです。

11月にオープンする「ソナーレ石神井」をどんなホームにしていきたいですか?

古田

地域に開かれたホームにしていきたいです。老人ホームは、一般的に見たら閉鎖的な場所に感じられると思うんですよ。用がなければ、なかなか足を運びませんよね。
なので、まず私たちを地域の方に知ってもらう。最初のとっかかりはご入居の方とスタッフとの地域の散歩になるかと思います。ユニフォームを着たスタッフが付き添っているのを見ると、どのホームか覚えていただけますので。

また、ホームから地域にも情報発信をしていきたいです。たとえば「ソナーレ石神井」には看護職が24時間常駐しているので、夏は脱水や熱中症の予防、冬はインフルエンザの感染症予防など、地域の高齢者が気をつけるべき医療情報の共有の場にしたいですね。
入居にまったく関係なく、介護のことで困ったら「ソナーレ石神井」に相談していようと思えるような「地域の一員としてのホーム」でいたい。地域で生き続けるホームは、きっとそんなホームだと思うんです。

「ソナーレ石神井」ホーム長の古田さん

これから働く方へのメッセージをお願いします

古田

転職をするということ、仕事を変えるということは、最初は不安だらけだと思います。 誰でもそうです。 もちろん自分も不安でした。しかし、一度しかない人生、自分のやりたいことをやろうと思い転職を決意しました。

ライフケアデザインはまだまだ新しい会社です。自分のやりたいことが出来る会社です。 たくさんのチャンスが待っています。ぜひ、この会社でライフフォーカスを実現していきましょう!

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