ソナーレ浜田山の
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浜田山今昔物語

皆様、こんにちは!
ライフマネージャーの髙橋です。
今回は、あるご入居者についてご紹介いたします。

ご入居者のS様は、買い物や散歩などでお一人でホーム近隣に出られることを日課とされています。
ある日、スタッフを呼び止め、
「部屋でお水を飲むのにそのままでは味気ないから、レモンなどでちょっと風味をつけたいんだけど、何かいい案はないかしら?」
とのご相談をお寄せになりました。

濃縮タイプのレモン果汁であれば、生のレモンのように毎回切ったり絞ったりせず、冷蔵庫から出してすぐ使えることをお伝えすると、
「う~ん…。何がいいかよくわからないから、買い物に一緒に行っていただけないかしら?」
とのこと。
そこで、本日はS様の日課にご一緒させていただき、近所のスーパーへ行くことに。

スーパーまでは、5分もかからないのですが、油断大敵!
紫外線対策に、しっかり日傘をさしてお出かけです。ご一緒に歩きながら、
「私、ずっと以前からこの辺に住んでいて、高校に通うのに、この道をよく通ったのよ。その頃は何もなくてね。畑や田んぼしかなかったわ。通っていた中学校も近いから、今度機会を作って行ってみたいわ」
と、おっしゃいました。
畑や田んぼばかり…。
浜田山駅を中心にいくつもの商店街が広がり、地域の買い物客でにぎわう現代の姿からは、想像もつかないのどかな風景です。
そのような田んぼ道を、毎日せっせと通うS様のお姿を想像し、もっとたくさんお話を聞かせていただきたくなりました。

スーパーでお目当ての品を見つけると
「あぁ、これね!ごめんなさい、これなら知ってた」
と、照れくさそうな笑顔をお見せくださいました。

暑さが落ち着いたら、ぜひご一緒に、中学校を訪ねてみましょう。
そんなお約束を交わしました。

日課にご一緒することで、思いもよらず“その方”らしさを知るヒントを得ることができました。
次回、ご出身の中学を訪ねる道すがら、浜田山の今昔物語とともに、S様の学生時代のお話もたくさん伺いたいと思っています。