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脳が目覚める『アート倶楽部』

皆様、こんにちは!
ライフマネージャーの湯川です。

今回のブログでは、当ホームの創作・アート系アクティビティの中から『アート倶楽部』の様子をご紹介いたします。

外部から臨床美術士を招いて行うこのアクティビティは、臨床美術(クリニカルアート)を取り入れた体験型のプログラムです。臨床美術とは、作品を作る過程を楽しみ、創作活動を行うことによって脳の活性化を促すことを目的としています。
制作過程において、臨床美術士がおひとりお一人に寄り添った働きかけをすることで、その方の意欲と潜在能力を引き出していきます。

本日は、『ドリッピングデザイン』に挑戦されました。
画用紙に墨汁を垂らし、紙を動かしながら自由に線を描いていきます
「おっとっと…」
「こっちに伸ばしてみようかな」
などと、皆様は墨汁の行先をうまく操作しようと、様々な角度に用紙を傾けていらっしゃいました。

ドリッピングで枠組みを描いたら、オイルパステルを使用して色付けを行います。
オイルパステルは重ねて塗っても大丈夫!
お好きな色を選び、配色を考えながら枠の内外に色を入れていきます。

こちらの方は、創作意欲を刺激されたご様子にて、先生のサポートを受けながら熱心に取り組んでいらっしゃいます。

そして、こちらが完成作品。傑作の数々に思わず見入ってしまいます!
同じ工程で創作されましたが、それぞれの個性がにじむ作品に仕上がりました。

「〇〇に見えるわね!」
「色とりどりでステキ♡」
と、お互いの作品をたたえ合う中で、思わず称賛の拍手が湧きおこるひとコマもあり、ご参加者間の交流が深まる様子も伺えました。

臨床美術のアートプログラムは、美術に対する得手不得手の意識に関係なく自然に楽しめ、その方ならではの表現ができるよう研究、開発されています。
デザインをイメージする、自由に線を描く、色を選ぶ、指先を使って細かな着色をする…。
これら創作活動のプロセスは脳の働きを刺激し、認知症の予防や症状改善につながるとされています。

また、作品を完成させ、他者から評価されることで、自尊心の回復や意欲の向上、参加者同士のコミュニケーションの活性による連帯感や親睦の拡大など、期待されるメリットは多岐に渡ります。
何はともあれ、アクティビティ終了後、大切そうに作品を抱えながらお部屋に戻られる皆様のお姿に、今回のプログラムを存分に楽しまれたご様子が伺えました。

今後も、皆様の暮らしを彩る多彩なアクティビティをご提案し、健やかな日常にお役立ていただきたいと考えております。

どうぞご期待ください。