皆様、こんにちは！
副ホーム長兼ライフマネージャーの湯川です。

先日、当ホームで月下美人の花が咲きました。
花名の由来は、夜に花が咲き、翌朝にはしぼんでしまうところからきているそうです。
代表的な花言葉は「ただ一度会いたくて」。
ごく短時間、それも夜間の開花のため、その様子を観察するのはなかなか難しく「ひと目みたい」との想いが込められているようです。

こちらの月下美人は、ご入居者がご自宅からお持ちになったものです。
お部屋で元気に育てることが難しかったため、当ホームの植栽担当として活躍する用務スタッフがお手伝いし、ご入居者と一緒に大切に育ててきました。
その愛情が伝わつたのか、今年はたくさんのつぼみを付けてくれました！

「今夜咲くかもしれないです」
用務スタッフが皆様にお知らせし、１階のエントランスラウンジにセッティングしてくれました。
咲き始めるのは、午後８時過ぎとのこと。
下の写真は、午後７時頃の様子です。
だいぶつぼみが膨らんできました…。

頃あいをみて、皆様が次々とラウンジにお越しになりました。
「せっかくだから絵に描かせてもらうわ！」
と、デッサンをされる方も。
月下美人は暗いところで咲く花のため、照明を落として観賞します。

「もうじき咲くかしら？」
「でも少し眠くなってきたわ…」
今か、いまかとワクワクしながら見守っていらした皆様ですが、月下美人の花はなかなか開きません。
仕方なく夜勤スタッフにバトンタッチして、皆様はお休みに。
夜も更けて、午後11時を過ぎたころ。いよいよその時がやってきました。

写真のような見事な純白の大輪を咲かせました！
ジャスミンのような甘く濃厚な香りがフロア一帯に広がりました。
一夜限り、という希少性も相まってか、ようやく咲いた花は息をのむ美しさでした。

幸いにも、株にはまだいくつかつぼみがあります。
ホームの夜のお楽しみとして、「もう一度会えるよう」皆様と見守っていきたいと思っています。

ここまで育ててくださったご入居者と、たくさんの手間と愛情を注いでくれた用務スタッフ、それに忙しい業務の合間を縫って写真を撮ってくれた夜勤スタッフに感謝しています。