2024/11/09
秋は夕暮れ
こんにちは。ホーム長の三輪です。
ある日の夕方、ご入居者のお誘いをうけて、館内散歩にご一緒しました。
大人数ではなくて、日々の気持ちを話したいというご様子でしたし、私も仕事の合間で、おしゃべりを楽しみたいとの想いがありました。
せっかくですのでカメラを持ち出して、ホーム内のフォトスポット探しに出かけました。
1階のグランドダイニングはアクティビティに参加される方々で賑わっていました。
本日はスタッフ体操です。
傍で拝見していると、スタッフのやる気がご入居者の前向きな気持ちを引き出していることがよくわかりました。
ダイニングの皆様の活気を、お花たちが応援しています。
鏡の前にお花を置くことは、ご入居者のアイデア。
「だって、お花が2倍に増えて見えるじゃないですか。華々しいでしょ」
とのご提案に、思わず納得いたしました。
お花といえば、当ホームでは生花装飾にこだわっています。
瑞々しいお花が館内の目につく場所にあり、『花とともにある生活』を楽しんでいただきたいという想いがございます。
エントランスの百合のつぼみは見事で、ご入居者がその開花を心待ちにしているご様子です。
エントランスには、早くもクリスマスツリー。
この一つひとつをご入居者が作ってくださっています。
もちろん、飾りつけもご入居者が主体。スタッフと、楽しそうに意見を出し合いながら飾りつけに勤しまれる姿は、何とも心温まるものでした。
幸せが凝縮したようなひと時、とでも申しましょうか。そういった時間が、ソナーレ駒沢公園には流れています。
上の写真のお部屋は、目下模様替え中。
コンセプトは『美術室』。
静かに作品と向き合う時間をご提供したいと考えています。
特に、朝日が差し込む時間帯の美しさは館内随一、と私は心中思っています。
ご用意が整ったら、ここで個展など様々な企画を行う予定。狭くとも、夢と可能性の詰まったお部屋です。
エレベーターホールには大型水槽が。
とても人気のスポットです。エレベーターを待つあいだ水槽を覗いて過ごすと、まるで別世界にいるような、そんな気分が味わえます。
水中の小さな世界にも、生命の物語があります。
彩り豊かな魚の小さな群れ。そよぐ水草に隠れるエビ。
それぞれに特徴があって、眺めていて飽きることがございません。
うっかりエレベーターをやり過ごしてしまうかもしれませんね。
3階にはライブラリースペースが。
月替わりのコーヒーの香り漂う空間で、読書などいかがでしょうか。
本の魅力を存分に楽しんでいただきたく、今月は朗読会を企画しております。
私たちがたどり着いたのは、夕空。
屋上の風は流れ、鳥やトンボが音もなく飛んでいきます。
「秋は夕暮れ」
不思議なものですが、ふたりでそう呟くと何ともその言葉に合点がいきます。
「秋は夕暮れ。確かにそうですね」
と、互いに確認しあった、その共感が何とも心地よいものでした。
ふたりで秋の、この短い季節の、空気を愉しみました。
まもなく、冬が訪れます。
今年の秋が去ろうとしています。今年の秋も美しかったです。
秋空の雲は、金に、青に、桃色に染まって、その美しさは到底言葉では表現できません。
ご入居者の心の片隅に、この秋の空があってほしいと、私はふと思いました。
冬 —。
今年の冬も、きっと美しいでしょう。
寒い季節だからこそ、ぜひみんなで、温かい冬にいたしましょう。