ソナーレ・アテリア大泉学園の
スタッフブログ
Staff Blog

"Life Focus"事例紹介 ~Home sweet home 懐かしのわが家へ~

皆様、こんにちは!

私たちのホームでは、当社の事業コンセプトである"Life Focus"(ライフフォーカス)の実現に積極的に取り組み、ご入居者がホームでもその方らしい生活をお送りいただけるよう努めています。
今回のブログでは、その具体的な取り組みの様子をご紹介いたします。

"Life Focus"の実現にあたっては、まずご入居者のこれまでの人生やこれからへの想いなどについて、個別に担当するスタッフが中心となり、様々な視点でアセスメント(分析)を行います。これをもとに、その方が望む暮らしを実現するためのライフプランをご提案しています。
そしてプランの実行に向けては、担当スタッフとともにホーム内の多職種が連携し、チーム体制で取り組んでいきます。

さて、今回実行するのは『娘様が営むケーキ店を訪ね、懐かしのわが家で寛ぎのひと時を過ごす』というプランです。

迎えた当日。
「行ってきますね!」と、ホームの玄関先でお見せになった輝くような笑顔に、この日を楽しみにしていらっしゃったご様子がうかがえました。
娘様のお店までは、車で30分ほど。移動中は、車窓を流れる景色を楽しまれていました。
やがて車がお店に到着すると、にこやかに娘様が出迎えてくださいました。
柔和な笑顔で頷かれるご入居者の横顔に、“母”としての優しさが垣間見えたようでした。

上の写真は店内のショーケース。手づくり感あふれる美味しそうなケーキが並んでいます。

「どれにしようかしら…」
“幸せな選択”に頭を悩ませつつも…、ここは王道の『ショートケーキ』を選ばれました。
娘様に紅茶を入れていただき、ホッとひと息。
じっくりとケーキを味わっていらっしゃいました。
こちらのお店は、とあるアニメ映画に登場するケーキ屋さんのモチーフになったそうです。
温かくどこか懐かしい感じがする店内の雰囲気に、頷けるものがありました。
母娘水入らずの心和む時間を楽しまれたあとは、いよいよわが家へと向かいます。

ご自宅に上がると、ごく自然に居間へと向かわれたご入居者。そしてこたつに入り、ゆったりと寛ぎながらひと言。
「はぁ…。やっぱりわが家は落ち着くわね」
その安堵の表情から、喜びがひしひしと伝わってきました。
ここは、ご主人と暮らした日々の思い出がたくさん詰まった場所なのだそうです。
本日二つ目のケーキを味わいながら、壁や天井、窓から見える外の景色などにゆっくりと目を移し、「帰宅した」という実感を味わっていらっしゃいました。

実はこちらの方は、ご入居当初は車椅子をご利用でした。
しかし、「いつか住み慣れたわが家に帰りたい」との強い想いがありました。
そこで、担当スタッフはこの想いを支え、ご本人の意欲を引き出すために様々な働きかけを行い続けました。
日々のリハビリへの取り組みを励まし、アクティビティやイベントなどへの積極的なご参加で、お部屋にこもることなく活動的にお過ごしいただくようサポートしました。
その甲斐あって、杖を使用されての歩行ができるまでに回復され、今日の一時帰宅が実現したのです。
もちろん、この取り組みにご理解、ご協力くださったご家族のお力添えあってのことと、深く感謝しております。

こたつで温まりながら、ご家族団欒のひと時を過ごされたご入居者の笑顔は、達成感で満ち溢れていました。

私たちはこれからも、ご入居者の『想い』に寄り添いながら"Life Focus"の取り組みを通じて、日々の暮らしに生きがいや心の豊かさを感じていただけるようサポートしてまいります。

次回もお楽しみに!