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ソナーレ・アテリア大泉学園の
スタッフブログ
Staff Blog

"Life Focus"事例紹介 ~コーヒータイムで広がる笑顔~

皆さま、こんにちは!
ライフマネージャーの道合です。

当ホームにおける“Life Focus”(LF)の取り組み事例をご紹介するこのシリーズ。
今回は、あるご入居者が、ティータイムにご自身で淹れたコーヒーを振舞うことで、心温まる交流の時間を生んだケースをご紹介いたします。

ご入居者のS様は、いつも明るく笑顔の絶えない方。
ご入居者同士はもちろん、スタッフにも柔和な笑顔で接してくださいます。
また、お困りの方をお見掛けすると「手伝いましょうか?」と、率先して声をかけるなど、思いやりの心も大切にされています。

そのようなS様に、先日あるご提案をしてみました。
実はS様、喫茶店にお勤めのご経験があるとのこと。そこで、
「S様、今朝はとても冷え込んだので、皆さまにコーヒーを淹れて温まっていただきませんか?」
するとS様は、
「いいわね!やりましょう!」
と、突然のお誘いにも関わらず、ご快諾。早速、グランドダイニングへと向かわれました。

コーヒーメーカーでたっぷりのコーヒーを淹れてくださったS様。
「お砂糖とミルクは入れますか?」
「今日は冷えるから、たっぷり注いであげましょう」
と、たくさん並べたカップに、手際よく注いでいかれます。

コーヒーの芳醇な香りがあたり一帯に広がり始めると、ご入居者が笑顔で集まっていらっしゃいました。
「はい、コーヒーをどうぞ!ゆっくり飲んでいってね」
「あら?うれしいわ。いいの?ありがとう!」
お一人おひとりに笑顔で手渡すS様。それを、やはり笑顔で受け取るご入居者。
笑顔が連鎖し、コミュニケーションが生まれます。
「今日は冷えるわよね」
「ホントよね。雪国の人たち、大変みたいね」
「お気の毒ね…。そうそう、雪国っていえばね…」
物腰の柔らかいS様とほかのご入居者との会話は、まるでお店のオーナーと常連さんとのやり取りのように、お互いの関心や思い出を共有しながら、和やかな雰囲気で進んでいきました。

皆さまにコーヒーをお出ししたあと、ご自身も淹れたてのコーヒーでホッとひと息。
「はぁ…、やっぱり美味しいわ。皆さんとの会話も弾んで楽しかった。またやりたいわ」
と、満足そうな笑みを浮かべていらっしゃいました。

かつてのご経験を生かしてコーヒーを提供することで、周りのご入居者から感謝の言葉を受け取り、心温まるひと時を満喫されたS様。満ち足りた笑顔に、精神面の活性や自己肯定感の高まりが感じられたご様子でした。

当ホームではこれからも、LF活動を通じてコーヒーの提供をS様の新たな日課として継続できるようサポートし、ご自分らしい生活の実現につなげていただきたいと考えています。