2022/11/30
富士山を眺めに
みなさま、こんにちは。
ソナーレ杉並上井草のブログを閲覧いただきありがとうございます。
ライフマネージャーの飛田(ひだ)です。
今回は"Life Focus"を形にするための取り組みをご紹介いたします。
この度ご登場いただくのは、ホームの屋上テラスから富士山を眺めるのが大好きなS様のケースです。
もともと富士山がお好きで、よく写真撮影をなさっていたS様。しかし、体力の低下とともにベッド上で過ごされる時間が増えていました。
ある日のこと、スタッフがS様に当ホームの屋上から、丹沢山越しの富士山が大変美しく眺められることをお伝えすると、
「ぜひ、見に行きたい!」
との強いご意思を示されました。
そこで全スタッフが一丸となり、S様の『屋上へ富士山を見にいこう』企画がスタートしました。
S様の願いは、「自分の足でしっかりと立って、富士山を眺めること」。
そこで、作業療法士の主導のもと、下肢筋力の強化を中心としたリハビリが開始されました。立ち上がり動作から立位の安定、そして歩行訓練へと、意欲的に取り組まれること約一カ月半。苦労の甲斐あって、歩行器を使用しての単独歩行ができるようになりました。
そして、S様から
「ようやく自信がついたよ。屋上に富士山を見に行こう!」
とのお言葉が発せられました。
待ってましたとばかりに、さっそく実行に移すスタッフ。作業療法士の評価も得たとなれば、これは行くしかありません!
ぜひ見に行きましょう!大好きな富士山を。
満を持して迎えた当日。
その日は、雲ひとつない青空が広がり、富士山はすっぽりと雪帽子をかぶった姿でS様を迎えてくれました。
「やぁ!見事な富士山だ!」
歓喜を上げるS様。あふれる達成感で、今日の富士はひときわ輝いてご覧いただけたようです。
今日まで支えてきたスタッフも感動のおすそ分けをいただき、真白き富士が少し滲んで見えました…。
では、記念撮影とまいりましょう。
富士山を掌に乗せたようにポーズをとって、ハイチーズ!
写真のごとく「富士山を掌握した」一枚となりました。
「富士山の魅力」が原動力となり、機能回復につながった今回のケース。
S様は今日、スタッフとご一緒に富士山を求めて屋上に足しげく通うことはもちろん、歩行器を活用して、お好きな時に気の向くままの館内散歩も楽しまれています。
このように、私たちはご入居者おひとりお一人の“想い”を大切にし、ホームにご入居されたからこそ「実現する」「叶えられる」事柄を、ホーム全体で考え実現に取り組んでいます。
これからも、私たちの"Life Focus"を形にするための挑戦は続きます。
次回もどうぞご期待ください。