初めまして、作業療法士の池田と申します。
作業療法士とはリハビリの専門職であり、国家資格となります。活躍の場は病院や高齢者施設・職業訓練施設や児童発達支援施設などと多岐に渡り、理学療法士や言語聴覚士と並び「リハビリ3職種」と呼ばれています。
理学療法士は身体、言語聴覚士はコミュニケーション、作業療法士は生活のスペシャリストです。「作業療法」という言葉から手作業のリハビリを行う職種と考えられがちですが、作業=生活動作と定義されており、自立した日常生活を送るためのリハビリを行う職種となります。また、作業療法の歴史は精神病患者の支援が起源となり、その後に身体障害や発達障害に発展して来た背景があります。そのため、心と体のスペシャリストとも言われています。精神科及び認知症病院に配置基準が設けられているのは、「リハビリ3職種」の中では作業療法士のみになります。当ホームのような身体障害と精神障害(認知症など)が混在した高齢者領域においては特に心身共にバランスがとれたリハビリが求められます。
以上、作業療法士について簡単に説明してまいりました。具体的なリハビリ方法や認知症については、また次号以降にご紹介させていただきます。
(以上は、「ソナーレ浦和便りVol.1 2016年7月号」(2017年6月20日発行)から転載しました。「ソナーレ浦和便り」はご入居者のご家族や入居を検討されているかたにお送りしている送付物です。)