人が生きていくうえで欠かせない睡眠。皆さんは、人生のうちどのくらいの時間、眠りについているかを考えたことはありますか?
ヘルスケアデバイスを販売しているWithingsの調査によると、2020年の日本人の平均睡眠時間は6時間22分だったそうです。仮に90歳まで生きた場合、平均睡眠時間で計算すると“20年以上”も睡眠を取っていることになります。改めて数字で見るとその年月に驚きませんか?
睡眠は身体面でも精神面でも重要です。一方で、歳を取ってくると深い眠りが少なくなり、睡眠中に何度も目が覚めてなかなか寝つけない「中途覚醒」が起こりやすくなると言われています。そのため、歳を取れば取るほど健康でいるために睡眠ケアは大切になってきます。
そこで今回は、高齢者を睡眠からもサポートしている介護付有料老人ホーム「ソナーレ」に、睡眠への取り組みや重要性について話を聞きました。
そもそも睡眠が不足するとどのような問題が起こるのでしょうか。
身体面、精神面のそれぞれからみていきます。
まず、身体面の問題としては・・・・・・
などといわれています。
次に、精神面の問題としては・・・・・・
などといわれています。
高齢者の場合は、骨折が特に要注意とのこと。というのも、骨折による入院がきっかけで身体機能が衰え、そのまま寝たきりになることが起こりやすいためです。
次章では、上記を踏まえて「良質な睡眠」のために取り入れたいことを紹介します。
寝付きが良くない、眠れない、寝てもすぐ目が覚める、など良質な睡眠が取れない日が続くと、身体面、精神面どちらにも影響が出てきます。そういった時こそ、「良質な睡眠」が取れるように行動することが大切です。
この章では、良質な睡眠のために取り入れたいことを紹介します。言われてみれば当たり前のようなことも入っていますが、意外とできていないことが多いのではないでしょうか?
最後に、高齢者を睡眠からもサポートしている介護付有料老人ホーム「ソナーレ」での睡眠への取り組みについて紹介をします。
ソナーレでは生活習慣や眠りの環境を整えるために「スリープマネジメント」という医学的・科学的根拠に基づいた独自の取り組みを行っています。 前章で紹介した内容に加えて、睡眠の可視化やマットレスの調整などを行い、ひとり一人にあった睡眠環境の実現に努めています。
健康維持や認知症予防、ストレスの軽減など、より健やかに日々の生活を送れるように取り組んでいるそうです。
中途覚醒をしていないか、深い睡眠は取れているかのなどを可視化。良質な睡眠が取れていない場合はケアスタッフやナーススタッフ、作業療法士、ケアマネジャー等の多職種スタッフが集まって要因分析を行いながら良眠への取り組みを行う。
体圧を測定して硬さの違うマットレスを組み合わせ、ひとり一人に合ったマットレスをカスタマイズ。
日の光を浴びることが生体時計のリセットに繋がると言われているので、生活リズムを整えるために日の光を浴びる。
日中の活動量をあげる。体温が下がっていくと眠りにつきやすい、というバイオリズムがあるので、深部体温(脳や内臓など身体の内部の温度)が高く身体の負担が少ない夕方に運動をする。夕方にまとまった睡眠を取ってしまうと、夜の睡眠を阻害することも。
睡眠への取り組みや重要性について介護付有料老人ホーム「ソナーレ」に話を聞きました。
コロナ前と比べ、健康への意識はどの世代でも高まっています。手洗い、うがいを徹底したり、食べ物を意識したり、運動をしたりはしていても、「良質な睡眠をとるための取り組み」に力を入れられている方は少ないと思います。
今回の記事を参考に、ご自身はもちろん、離れて暮らしている親御さんにも「最近、ちゃんと眠れてる?」などと聞いてみて、簡単に取り組めるものをすすめてみるのはいかがでしょうか。