先日、アメリカで承認された認知症治療薬のニュースが話題となり、人々の認知症への関心が高まっています。
また、ここ数年で認知症をあつかったドラマや映画なども増えており、例えば、今年のアカデミー賞でアンソニー・ホプキンスが主演男優賞を受賞した『ファーザー』。この映画ではホプキンスが認知症に侵されていく姿を演じて、世界中に衝撃を与えました。
加えて、コロナ禍による運動不足やコミュニケーション不足により認知症が増加傾向にあるといわれています。
そこで今回は、認知症の症状と予防について、実際に予防と介護に取り組まれている介護付有料老人ホーム「ソナーレ」と、認知症予防ソリューションや医療データ解析を提供するブレインケアの山本大輔さんに話を聞きました。
3分から始められる認知症予防についても紹介しているので最後までぜひご覧ください。
認知症というと皆さんはどのような症状を想像されますか?
多くの方が「もの忘れ」を思い浮かべるのではないでしょうか。短期記憶障害でのもの忘れは認知症の症状のひとつです。具体的には下記のようなもの忘れが起きます。
特にやっかいなのが、「時間や日付がわからなくなってくる」こと。結果として、人との約束が守れなくなり、友人などとの関係が疎遠になるケースが多いそうです。そうなると、コミュニケーションが減り、外出機会も減って、ますます認知症が進行してしまいます。
また、外出機会が減ることは負のスパイラルを生むことにも。外出機会が減ると運動不足により身体が衰えていき、「トイレに行く」「お風呂に入る」という日常の当たり前の生活動作ができなくなり、さらなる介護が必要となります。
認知症になると、「なぜ今ごはんを食べているのかわからない」「どうしてこの薬を飲まなきゃいけないんだろう」など、自分が置かれている状況の理解が難しくなってくるといわれています。
家族としては良かれと思って接していることでも、本人にはそのことが理解できず、情緒が不安定になり、イライラしたり、家族にあたってしまったり、お互いに辛い思いをしてしまうことが多いそうです。
結果として家族側が介護疲れをおこしてしまい、有料老人ホーム等に相談を持ちかけるケースが多いとのこと。お互い辛い思いをしないためにも、認知症予防は大切です。
ここからは、認知症の予防方法を紹介していきます。
認知症予防はすぐにはじめられる簡単なことばかりです。
ポイントは「家族以外とのコミュニケーション」や「社会参加」。
紹介したものは言葉にすると当たり前のように思えることばかりですが、当たり前を継続して続けることが難しいことでもあります。ご自身はもちろん、ご両親にこんなことでも認知症予防になるということを共有して、予防に取り組んでみてはいかがでしょうか。
認知症の症状と予防について紹介しました。
認知症になるとこれまで「普通」に行ってきたことができなってしまいます。その「普通」には趣味として続けてきたことや、好きなことが入る可能性も。だからこそ、たった3分でもいいので認知症予防に取り組むことが大切です。
また、介護で悩んでいる、認知症のことで相談をしたい、といった場合は、日頃から予防も介護も行っている介護付有料老人ホーム「ソナーレ」に連絡してみるのはいかがでしょうか。