2024/06/18
ケアスタッフの仕事vol.1 ~日勤リーダーの1日に密着~
皆様、こんにちは。
ライフマネージャー兼ナースチーフの松木です。
ようやく関東地方も梅雨入りし、ぐずついた空模様が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログでは、多職種が協働する老人ホームの中で、最も大きな割合を締めるケアスタッフにフォーカスをあて、日勤リーダーの一日をとおして、その業務内容をご紹介いたします。
ケアスタッフは24時間、365日、ご入居者に途切れなくケアサービスを提供するため、早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制のシフトで勤務しています。
具体的な業務内容は、食事・排泄・入浴・口腔のケアなど、日常生活を送る上でその方に必要な部分の介護サービスを提供し、ご入居者の安全で快適な生活を支えています。
また、日々のアクティビティの企画・運営や当社の事業コンセプトである“Life Focus”(ご入居者お一人おひとりのご自分らしい生活の実現)にも主導的に取り組んでいます。
さらには、ご入居者やご家族の身近な相談相手となり、精神面のサポートも行うなど、実に多岐にわたっています。
そうしたケアスタッフをとりまとめ、ナーススタッフや作業療法士、ケアマネジャーなどと連携しながら、一日の業務を統括するのが日勤リーダーです。
さて、本日も日勤リーダーの忙しい一日が始まりました。
午前9:00 業務開始
まずは、夜勤明けスタッフや早番スタッフと今朝までの状況について情報連携。
その後現場に入り、朝食後の服薬介助や、お食事の下膳、排泄介助、口腔ケアなどを担当します。
午前9:30 朝礼開始
夜勤者から日勤者に夜間の出来事や伝達事項を申し送りします。
直近で発生した事故事案は、この時間に多職種を集めてカンファレンス(会議)を開催し、原因解明や再発防止策について話し合います。日勤リーダーは、このカンファレンスの司会、進行を担当します。
朝礼終了時は、『語先語礼』の分離礼で「本日も、一日よろしくお願いいたします!」と全員でご挨拶。接遇マナーを率先して実践し、自ら模範を示します。
午前9:50
朝礼で共有した情報を、ほかのスタッフに連携します。
その後日勤リーダーは、皆様の朝食摂取量や服薬介助の実施記録を入力。
それが終わると、皆様を午前体操へとご案内します。
午前10:20
午前のお茶の準備や昼食時のコップ類の準備をします。
午前10:30
グランドダイニングにて皆様が日課とされている午前体操が始まります。
お一人おひとりのご様子を観察し、お変わりないことを確認します。
午前11:00
日勤リーダーは、全体のオペレーションコントロールを行うとともに、現場を回り各スタッフが質の高いサービスを継続的に提供できているかの確認もしていきます。
体操終了後は、皆様への水分補給と飲水量のチェック、記録を実施します。
午前11:30
速やかにナースコールに対応しながら、昼食の準備も平行して行います。
「〇〇さま、本日もお顔色がよろしいようですね!」
「あらぁ、来てくれたのね」
「もうすぐ昼食のお時間ですので、ご準備をいたしましょう」
「ひとりじゃできないわよ」
「お手伝いいたしますね」
ご入居者と視線を合わせながら優しくお身体に触れ、ゆったりしたペースでお話します。
これは、当ホームで推進する対面技術技法のひとつ『ユマニチュード®技法※』を取り入れたものです。
ヘアスタイルを整え、温かいタオルでお顔を拭いて、身支度を整えて…
「〇〇さま、ではご案内いたしましょう。今日もおキレイですよ!」
「あらぁ、ありがとう!」
そうおっしゃりながらご入居者がお見せになった笑顔には、スタッフへの強い信頼感が伺えました。
午後12:00
お待ちかねの昼食のお時間です。
今日のメニューは何でしょうか?
「ご自身のペースでしっかり召し上がってください。おそばについて必要な部分はお手伝いしますね」
さりげないお声かけで、自立を支援します。
皆様がお席に着かれると、今度は配膳です。
温冷配膳車からお一人分ずつお膳を出し、食形態や義歯装着などを確認。そして、ご本人のお顔と名札を確認して、配膳ミスを防止します。
日勤リーダーの1日は、vol.2へと続きます!
※ HUMANITUDEおよびユマニチュードの名称、ロゴは、日本およびその他の国における仏国SAS Humanitude社の商標または登録商標です。