美しく風に舞う木の葉に秋の深まりを感じる今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
当ホームの屋上から見える都立『林試の森公園』の木々も少しずつ色づいて、私たちの目を楽しませてくれています。

先日あるご入居者を、この林試の森公園にご案内いたしました。
この方は、３か月前にもこの公園にお越しになりましたが、その際は車椅子をご利用でした。
「いい所ね！自分の足で歩いて散歩できたらいいのにね…」
と、ポツリ…。
これを機に一念発起されたご入居者は、以来、日々の体操やホーム内での歩行練習に熱心に取り組まれるようになりました。スタッフも、何としてもこの願いを叶えて差し上げたいと、多職種が連携して全面的にサポートいたしました。
来る日も、来る日も…、取り組みは続きました。
その間に季節は移ろぎ、公園の木々は鮮やかな色彩に染まり始めました。その様子は、まるでこの方を歓迎しているようでした。

そして迎えたこの日。
心地よい秋風を頬に感じながら、落ち葉の広がる道を歩かれるご入居者。
歩行器を使いながら、念願かなってご自身の足で園内を散策されています。
頑張った甲斐がありましたね。
ゆるりと舞い落ちる木の葉を目で追いながら
「気持ちいいね、ありがとう」
そうおっしゃる爽やかな笑顔が、スタッフの心に深く刻まれました。