皆さま、こんにちは。

いつもソナーレ目黒不動前のブログをご覧いただきありがとうございます。
本年１月１日付にて、系列のソナーレ杉並上井草からの異動により、当ホームのライフマネージャーに着任いたしました飛田 郷平（ひだ きょうへい）と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて今回のブログでは、当ホームの"Life Focus"を形にする取り組みをご紹介いたします。

ご入居者のK様は、ご自宅では一日朝・夕２食の生活で、昼食を摂る習慣をお持ちではありませんでした。
ホームにご入居されてからもこの生活習慣を維持されてきましたが、このところ体重の減少傾向がみられるようになりました。
年齢を重ねると自然と体重が減ることは珍しくなく、ご本人の健康状態にも大きな変化はありませんが、このままの傾向が続くと、身体を動かすために必要なエネルギーや、筋肉、皮膚、内臓など身体をつくるタンパク質などの栄養が不足し、活動量の低下や健康を害するリスクも高まってしまいます。
そこで、パーソナルアシスタント（ご入居者個別担当：以下PA）がご本人とお食事や健康についてお話合いの機会を持ちました。

ご本人のご意向としては、
・体重が減ってきているのをどうにかしたい。
・今までの生活習慣を大切にしたいので、できれば一日２食を維持したい。
・栄養を補うために、間食として甘みの少ないおやつをとり入れたい。

これを受けて、栄養価の高い間食をご自身の目で選んでいただこうと、PAがK様にお供して、買い物に出かけることといたしました。

買い物へ向かう道中、K様は沿道の生垣に目をやり、
「あれは何かしら？…椿？たくさんの花がついて、とても綺麗ね！」
と、笑顔をお見せくださいました。
葉を落とした木々が続く殺風景な冬景色に、ハッとさせられるような鮮やかなピンクの花弁がひときわ美しく映え、寒さに負けず元気に咲いている姿に勇気をもらったご様子でした。

店内では、
「もう少しよく見せて。そっちはタンパク質の量はどれくらい？これは少し甘そうね…」
などと、真剣な表情で商品を選んでいらっしゃいました。

お口に合いそうなクッキーなどをたくさん購入され、
「いろいろ選べてよかったわ。外の空気に触れて、いい気分転換にもなりました！」
と、満ち足りた表情でご帰館されました。

このように私たちのホームでは、ご本人のこれまでの生活習慣や想い、価値観などを尊重しつつ、必要な助言を行うことで、『その方らしさ』を損なうことなく、健やかな生活を続けていただけるよう努めています。

これからも、ご入居者の『想い』に寄り添いながら、"Life Focus"の取り組みを通じて、日々の暮らしに豊かさと彩りが添えられるようサポートしてまいります。

次回もお楽しみに！