ソナーレ目黒不動前の
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"Life Focus"を形にする取り組み ~生きがいを奏でる~

皆さま、こんにちは。

いつもソナーレ目黒不動前のブログをご覧いただきありがとうございます。
ライフマネージャーの飛田です。
今回は "Life Focus"を形にする取り組みをご紹介いたします。

当ホームのご入居者であるI様は、幼少期から音楽に親しまれてきました。
歌うことが大好きで、その才能を開花させるためにドイツへ渡り、ソプラノ歌手として活躍されていました。
ドイツでの生活を通じて、豊かな音楽の世界に触れるとともに、語学や郷土料理なども学ばれたそうです。

ホームにご入居されてからも、音楽への情熱は色あせることなく、古典音楽や現代音楽など幅広いジャンルの歌をたくさん歌っていらっしゃいました。
I様の歌声は、美しさと情感に溢れ、聴く人の心を魅了します。
グランドピアノのあるダイニングからは、いつもI様の素晴らしい歌声が流れる—。
そんなホームの日常でした。

ところがある時、I様がご体調を崩され、一時期は歌声が聞かれなくなることがありました。
ほかのご入居者の方々にとっても、また私たちスタッフにとっても、寂しい日々が続きました。

しかし、スタッフの献身的な支えや、ご本人の強い意志と努力によって体調が回復し、再び歌うことができるようになりました。

美しい歌声に誘われて、ダイニングに足を運んでみると…。

オーストリアの作曲家フランツ・シューベルトの代表作「野ばら(Heidenröslein)」を、ドイツ語で声高らかに歌い上げるI様の姿がそこにありました。
背筋を伸ばし、瞳を輝かせながら表現力豊かに歌う様子は、まさにプロフェッショナルそのもの。 音楽に対する情熱と真摯な姿勢が感じられ、あまりの感動に、私はしばしその場で真剣に聴き入ってしまいました。
やはり、すばらしい歌声!
I様の存在は、私たちのホームにとって大きな財産であると感じました。

I様のこれまでの人生で音楽に親しんできた経験を、私たちは心から尊重しています。
当ホームでは、これからもI様の歌に対する“想い”を支え、日常的に楽しんできた「歌うこと」を継続することで、生きがいを感じながら、充実した生活をお過ごしいただけるようサポートしてまいります。

次回もお楽しみに!