ソナーレ目白御留山の
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"Life Focus"を形にする取り組み ~夢へと続く個展~

みなさま、こんにちは。
ライフマネージャーの宮本です。
関東地方もようやく梅雨入りし、降雨と蒸し暑さが続いておりますが、お障りなくお過ごしでしょうか。

今回ご紹介するのは、お手先が大変器用で、長年にわたって手工芸を趣味とされてきたA様。
お部屋にはご自身の作品が並び、
「俺はね、できることはなんでもやったんだよ。ここに飾ってあるやつなんかもね、展覧会に出せるくらいのものだよ」
と、誇らしげに語ってくださいます。
そのようなお姿を拝見し、PA(パーソナルアシスタント:個別担当スタッフ)が、
「ホーム内で個展を開いてみませんか?」
と、ご提案しました。
すると、A様は表情を輝かせ「やってみたい」と快諾。
そこで、グランドダイニング入口の一角に、A様の個展ブースを設置しました。

早速、目にとめてくださったご入居者から、
「これすごいわね!どなたが作ったの?」
との質問が寄せられ、A様は照れながらも丁寧に作品の説明をされていました。

本ブログでもごく一部ですが、A様の素晴らしい作品をご紹介いたします。

ひとつ目は『ボトルシップ』
数ある作品の中でも自信作のようで、お部屋に伺った際はいつでも、
「これはね、ボトルの中で全部組み立てるんだ。最後のネジを閉めるのがほんとうに大変なんだよ」
と、制作の苦労話をお聞かせくださいました。

続いては、今の季節にぴったりな紫陽花の切り絵です。
A様の繊細なハサミ使いが目に浮かびます。
いつまでも、みていたくなるような魅力的な作品です。

最後はこちら。
日本最長の宿場町として今も江戸期の面影を残す、長野県は奈良井宿を描いた切り絵の作品。
宿場町の様子がありありと表現され、旅情を掻き立てられます。
こちらも制作にはかなり苦労されたようで、
「これはね、大変だったんだ。細かいだろう?全部手でやったんだよ。昔は器用だったんだけどなぁ」
と、想い入れが強いご様子です。

「昔ほど手が動かなくなってしまってなぁ…」
そう悩まれることが多いA様ですが、簡単なジグソーパズルを組み立てたり、時には気分転換に昔話をしながらテラスで日光浴をされたりと、A様のご希望に沿ったご提案をさせていただいております。

このところは、個展などで皆様から作品を褒められる機会が増えたこともあり、徐々に意欲を取り戻しつつあるのか、
「(スタッフと)一緒ならボトルシップを作ってみようかな」
と、再出発に向けて気持ちが動き出しているご様子です。

いかがでしたでしょうか?

今回、A様の“Life Focus”の実現に取り組む中で、想い入れのある作品とともに、A様の生きる姿勢も垣間見られたように感じました。
何よりご自慢の作品について、活力に満ちた表情で語ってくださるお姿に、スタッフも笑顔と元気をいただいています。


「僕はね、とりあえず何でもやってみるんだ。やらなきゃできるか、できないかもわからないだろう?」
今のご自分と葛藤されながらも、笑顔で話されるA様の瞳は、夢に向かってキラキラと光り輝いて見えました。

次回もお楽しみに!

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ソナーレ目白御留山ではご入居者がこれまでの人生で大切にしてきた想いや生活へのこだわりを、すべてのスタッフが共有し、これからも「その方らしい生活」を続けられるようチーム体制で支援しています。
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