ソナーレ目白御留山の
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"Life Focus"を形にする取り組み ~日常を紡ぐ vol.2~

みなさま、こんにちは。
ライフマネージャーの宮本です。
雨に濡れたあじさいの花が、ひときわ鮮やかに咲き競っています。

今回ご紹介するのは、あるご入居者が望まれる『日々の生活のあり方』にそった日常をお過ごしいただくための取り組みです。

ご自宅で生活されていたころは、習い事やお買い物などで頻繁に外出なさっていたY様。
ご入居後は体調の変化もあり、日々のリハビリと月に2回の“Life Focus”の日に外出を楽しまれる程度と、在宅時に比べて活動量は控えめとなっていました。

あるとき、スタッフがご自宅でのことをお話しすると、
「外出することに対して自信がないから慎重になっているけれど、(付き添いがあって安心して)行かれるならお散歩に行きたいわ。この辺りを散策したいのよ」
と、想いを語ってくださいました。

ご希望のお散歩コースについてご相談すると、
「私ね、ホームのお部屋からずっと見えていて、気になっていたところがあるの」
とY様。よく伺ってみると、それはホームの南西に位置する薬王院のことと判明しました。
薬王院は、鎌倉時代に開山された真言宗豊山派の寺院です。牡丹の名所として知られ、別名牡丹寺とも呼ばれています。
Y様はお部屋からこのお寺を眺めては、中を散策してみたい、と思っていらしたとのこと。
そこで、後日お散歩でこのお寺を訪ねてみることといたしました。

そして迎えた当日。
ホームの近くとはいえ、急な坂道や階段も多いなかなかの行程です。
歩きやすい靴を履かれ、紫外線対策も万全に、いざ出発!
光を蓄えて煌めく青空のもと、Y様の小さな冒険が始まりました。

お墓を抜けて階段を降りていくと、仲良く並んだお地蔵さんたちが「ようこそ」と、朗らかな表情で迎えてくれました。

牡丹の段々畑で記念撮影!
「お友達からこのお寺の話は聞いていたんだけど、緑が多くてお散歩にちょうどいいところね」
その日は日差しが強く、体力が心配と話されていたY様でしたが、木陰の小道が続き安心して歩けたようです。

久しぶりの外出、それも階段が続く高低差のある道程でしたが、終わってみたらあっという間。
牡丹の段々畑をご覧になり「今度はここが咲いている時に来たいわね、またよろしくね!」
と、表情を輝かせながら、早くも次回の訪問について期待を膨らませていらっしゃるご様子でした。

いかがでしたでしょうか?
お散歩に出られる前は不安もたくさんお持ちでしたが、今回の小さな冒険を経て、少し自信を持たれたようです!
「ここの階段みたいに、一段、また一段と出来ることが増えてきて、とてもうれしい!本当にありがとう!」
との感謝のお言葉もいただきました。

これから少しずつ、ご自宅で過ごされていたときのような日課を増やし、Y様らしく活動的に日常をお過ごしいただけるようサポートしてまいります。

次回をお楽しみに!

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ソナーレ目白御留山では、ご入居者がこれまでの人生で大切にしてきた想いや生活へのこだわりを、すべてのスタッフが共有し、これからも「その方らしい生活」を続けられるようチーム体制で支援しています。
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