2024/07/23
"Life Focus"を形にする取り組み ~想い出のオペラ鑑賞とサプライズ誕生会~
皆さま、こんにちは。ライフマネージャーの内田です。
梅雨も明け、海や山の恋しい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回ご紹介する“Life Focus”(LF)の取り組みは、ご入居前からオペラ鑑賞を趣味とされていた方に、ご入居後のホーム生活でも継続してお楽しみいただけるようサポートしたケースです。
ご入居者のI様は、ホームで定期的に開催している本格オペラコンサートに、毎回積極的にご参加されています。あるとき、
「私はオペラが大好きで、よくあちこちに観に行っていたのよ。また劇場で観てみたいわ…」
とおっしゃったひと言がきっかけとなり、LFの取り組みがスタートしました。
I様のPA(パーソナルアシスタント:ご入居者個別担当)であるSケアスタッフは、ご本人に興味のあるオペラ作品の内容を詳細にヒアリングし、演目を決定。
今回は、当ホームでのコンサートも開催していただいている東京二期会のオペラ劇場 G.プッチーニ作曲オペラ『蝶々夫人』にご案内することといたしました。
明治時代の長崎が舞台であり、女性芸者とアメリカ海軍兵との切ない恋愛を描いた名作。
哀しくも美しい蝶々夫人の純愛物語は何度観ても心を深く揺さぶるものがあります。
終演後、「また観に来ることができてよかった!本当に素晴らしかったわ…」と感動に浸るI様。
帰途の車中でも、いまだ興奮さめやらぬといったご様子でした。
「また違うオペラの上演も観てみたいわね」とのご要望を承りつつ、本日は無事のご帰館となりました。
しかし!
ホームに戻られあともI様のLF活動は終わりません。
なぜなら、この日はI様のお誕生日当日だからです。
ホームで開催した『ヴァイオリンコンサート』にご参加後、サプライズ企画が実行されました。
コンサートの最後に、ご入居者の皆さまとスタッフ全員で“Happy birthday to you!”の歌のプレゼント、そしてホーム長からは美しいブーケのお祝いが!
「・・・!」
目を丸くして驚かれるI様。お言葉に詰まったご様子でした。
温かい拍手の輪が広がり、会場は皆様の笑顔であふれました。
これにはI様も
「今までのお誕生日の中で、最高の過ごし方をさせてもらいました!本当にありがとうございます」
と、感涙にむせびながら、感謝の気持ちをお伝えくださいました。
フロア一帯が、幸せな空気に包まれた瞬間でした。
これからも私たちは、ご入居者お一人おひとりのお気持ちに寄り添いながら、日々を健やかで心豊かにお過ごしいただけるよう尽力してまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!