2025/03/20
全てのご入居者が心豊かに過ごせるホームを目指して ~アクティビティ編~
皆様こんにちは!
ライフマネージャーの道合です。
今回は、前回に引き続き、当ホームの個別性を重視したケア手法についてご紹介してまいります。
後編は、アクティビティの様子をとおして、ご自身で起き上がることが難しく、ベッド上での生活が中心となりがちな方への対応についてご紹介いたします。
ベッドから離床することは、日常生活において重要な活動となります。
なぜなら、定期的な離床は、筋力の回復、循環系統や呼吸器系統の改善が期待できるからです。
逆に、長時間寝たままでいると、筋力の低下や関節のこわばりが進行し、日常生活に必要な機能が低下してしまいます。
また、血液の循環が悪くなり、血栓やじょくそう(床ずれ)を起こす要因となります。
血液循環の悪化は、全身へ栄養や酸素が十分に供給されなくなるため、心臓への負担が増大し、心疾患のリスクも高まります。
さらに、離床することは、身体の面だけでなく精神的な健康と、生活の質(QOL:Quality of life)の向上にもつながります。
ベッドを離れて、ほかのご入居者とご一緒の時間を持つことで精神面からも、健康増進が可能となります。
下の写真は、午前の体操の場面です。
当ホームでは、大型スクリーンで体操のビデオを上映していますが、車いすをご利用の方には、スクリーンが見えやすい位置にお席を確保させていただいています。
午後のアクティビティのひとコマ。
ボール投げでは、的に届きやすい位置にご案内しています。
月1回の“Life Focus”の日では、事前にご本人のやりたいことや叶えたい夢などを詳細にお伺いし、実践に取り組みます。
アイスクリームがお好きなこちらの方は、地元で評判のお店にご案内し、お好みを選んでテイクアウト。
ホームでゆっくりと味わっていただきました。
個別にお散歩にご案内する場合も、仲の良いご友人もお誘いし、ご一緒に近隣の散策をお楽しみいただくこともあります。
外気に触れることで開放的な気分となり、会話を活発に弾ませる様子がうかがえます。
このように、積極的に離床時間を増やし、アクティビティへの参加ややりたいことの実現、ご入居者同士やご家族との交流の時間を持つなどして、身体的、精神的、社会的健康の向上を図り、自立した生活の促進に努めています。
前・後編にわたってご紹介してまいりました、ご入居者に寄り添った当ホームのケア手法。
私たちは、個別のニーズに応じたサービスのご提供で、全ての入居者が心豊かに過ごせることを目指しています。
これからも、入居者お一人おひとりの声に耳を傾けたり、想いを敏感に察知したりしながら、より良いサービスを追求してまいります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回も、お楽しみに!