皆さん、こんにちは。
さて、以前のブログでもお知らせしましたとおり、ソナーレ浜田山では、今年度からサービス向上の一環として、ホーム内アクティビティの魅力拡充に取り組んでいます。
具体的には、1日あたりの実施枠を大幅に増設して、新規プログラムの導入や既存内容のブラッシュアップを図ることで、メニューの充実化と品質の改善に努めています。
ご入居者の皆様には多彩なプログラムの中から、興味や目的に合わせて自由に選択してご参加いただいております。
では、いったいどんなプログラムが行われているのでしょうか...?
そこで今回のブログでは、5月から新しくスタートしたアクティビティのひとつ「写経クラブ」のご様子を紹介いたします。
「写経」とは皆様もご存じのとおり、仏教の教文(お経)を書き写すことです。もとは仏教における信仰行為のひとつとして僧侶が行うものでしたが、最近では一般の人の間でも広まりつつあります。
今回ご用意したのは「般若心経」。日本人にとって特に馴染み深いお経といえましょう。
実はこの写経クラブ、スタッフの発案から今回の実施に至ったのですが、正直なところ、始める前はどのくらいの方にご参加いただけるか、一抹の不安がありました。なぜなら写経というと、宗教的なイメージが強く少しハードルが高い印象があったからです。
しかし、案ずるより...で、実施してみると10名近い方々に参加いただくことができました。
そして何より驚いたのは、皆様の集中力!
おおよそ1時間、休憩することなく、ひと言も言葉を発することもなく、真剣に写経と向き合っていらっしゃいました。
普段とは全く違う、会場に漂う凛とした空気感は、見守るスタッフが声をおかけするのはおろか、写真を撮ることさえためらわれたほどでした(今回写真の枚数が少ないのはそのためです)。
アクティビティを終えた皆様にご感想を伺うと、
「何だか心がとても落ち着いた気がしたわ」
「にぎやかなのもいいけど、たまにはこうして何かに集中して、静かな時間を過ごすのもいいわね。一人ではなかなかできないし」
などといった、ポジティブなお言葉を多くいただくことができました。
今回の皆様の反応を受けて改めて調べてみると、写経によって得られる主な効果には、
① 脳が活性化する
② 自然治癒力が向上する
③ 集中力・忍耐力が向上する
④ 姿勢が良くなる
⑤ 字が上手くなる
といった様々ものがあるとのことです。
中でも目を惹いたのは、脳の活性化という効果。写経を行うことによって得られる脳の活性化は、他のアクティビティの中でも群を抜いており、認知症の予防にもとても有効、とする研究結果もあるそうです。
手探り状態で発足した写経クラブですが、まずは成功裏に収めることができました。
ご高齢者向けアクティビティというと、皆様でにぎやかに、といった「動的」イメージが強いのですが、今回のように「静的」のアクティビティもバランスよく採り入れていきたいと思っています。
次回はどのプログラムを取り上げましょうか♪
「アクティビティ紹介シリーズ」はまだまだ続きます。
どうぞお楽しみに!