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ソナーレ駒沢公園の
スタッフブログ
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コラム

2024/07/01

ティータイムは、ハーブを添えて

こんにちは。ホーム長の三輪です。
当ホームの屋上テラスガーデンでは、プランターを青一色に染めていたネモフィラのシーズンが去り、夏の花々へと植え替えを行いました。
地域のお花屋さんにご支援いただいたのですが、その際に、植えたばかりの苗たちが土の中でしっかりと根を張り、葉を広げて太陽の光をたくさん受けられるようになるまでは、十分に手をかけてやることが必要とのアドバイスをいただきました。
以来、私の屋上通いが始まりました。
日々様子を見に行くうちに、すくすくと育っていく草花たちに愛着がわき、水やりをすると喜んでくれているようにも感じられ、今では私の密かな愉しみとなっています。

一方、ホームの中庭にも、様々な種類のハーブがこんもりと繁っています。
ペパーミント、セージ、ローズマリーが、少しでも広く、少しでも高くと競い合うように育っています。
水をやると、ハーブの爽やかな香りがあたり一面に立ち込め、まるでアロマのシャワーを浴びたかのように、心身がリフレッシュするから不思議です。
そして、もうひとつ。ハーブたちは、私に素敵な恵みを与えてくれます。
それは『プルースト効果』です。
プルースト効果とは、特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象のことを言いますが、私はこれによって、遠く幼い日の記憶が呼び覚まされました。
故郷で、祖母が用意してくれたバニラアイスクリームを頬張っていたあの頃。
アイスにはいつもミントが添えられていましたが、子供の私はそれをよけて食べていました。
「なんでこんな無用な葉っぱを乗せるんだろう」と思いながら…。
水やりでぬれたミントの葉から立った香りが、鼻の奥をすくずり、懐かしい思い出へといざなってくれるとは、ハーブたちからの予期せぬ贈り物に、有難さを感じました。

あるご入居者は植物についての造詣が深く、かつてはハーブを育てて、ハーブティーを楽しむ習慣をお持ちでした。
お身体の具合のため、ご入居前はその習慣を保つことが難しかったのですが、ここでの暮らしが落ち着かれたころ、ぜひともその素敵な習慣を再開できればと願い、ハーブを植えておりました。
小さかったハーブの苗はその期待に見事に応えてくれ、本日の“Life Focus”の日に、積み立てのハーブでハーブティーを淹れることができました。

ご本人の「元気になりたい」という意欲に、日頃から熱心に取り組んでこられたリハビリの成果も加わり、ハーブ摘みは快調に進みました。
フレッシュなハーブの香りに誘われて、ほかのご入居者も途中から仲間に加わりました。
皆様は、様々な植物を育てた思い出話やハーブについての知識交換などをされながら、袋いっぱいのハーブを収穫されました。

収穫した喜びは、皆で分け合うことになりました。
ご入居者のお知恵をお借りしながら、ポットいっぱいのハーブティーをこしらえ、皆様に振る舞うことができました。
振る舞う方も、振る舞われる方も、皆様口々においしい、おいしいとおっしゃりながら、五感を使って優雅なティータイムを楽しんでいらっしゃいました。
これまでハーブティーを口にする機会がなかった男性スタッフもおすそ分けをいただき、そのすっきりとした味わいと清涼感あふれる香り、それに予想外の甘さに感動し、目をキラキラとさせていました。

ご入居相談では、皆様から様々なご希望やご相談が寄せられます。
老人ホームの検討理由は多岐にわたりますが、特に多い理由のひとつに、病院を出て、より多くの風や土や陽の光に触れたい、大切なご家族に触れてほしい、という想いがあります。
ソナーレ駒沢公園では、その想いをごく自然な形で叶えて差し上げたいと望んでおります。

ぜひご一緒に、優雅なティータイムで、自然の恵みを全身で感じてみてはいかがでしょうか?
居心地のよい環境と、とっておきのお茶をご用意して、お待ちしております。