2025/03/31
美しい物語とストーリーテラーからの贈り物
こんにちは。ホーム長の三輪です。
3月。駒沢に雪が降り、雨に変わって、風が吹きました。
雪の重さにも、雨の冷たさにも、風の強さにも、負けずに、
ヴィオラがしなやかに背を背を伸ばし、
太陽へ向かって健気に咲いております。
ヴィオラは、珍しい花ではありません。
ただ柔らかに、寄り添って咲くその慎ましい雰囲気は、どこかホームで働くスタッフたちを思わせます。
介護現場でしか出会えない素晴らしい人との絆や瞬間があり、スタッフたちのやりがいもそこにあります。
他方で、過酷な現実に動揺することもあるはずです。
ひとの人生や病に直に向き合うことが職務の内に含まれているのですから、重く冷たい場面もございます。
そんな中で、ソナーレ駒沢公園は、優しいスタッフばかりです。
いえ、むしろ厳しい雨風のような現実に打たれるほど、みんなの優しさが増すようにさえ思えます。
人の長所は様々あると思います。
知恵深さや賢明さ、力強さや俊敏さ、富や名声、経験豊かさや若さ、多様です。
そのなかで、わたしは最も美しい特性が、優しさだと思います。
ヴィオラを眺めながら、ふとスタッフたちの優しい面持ちが浮かびました。
私事でございますが、3月末をもってソナーレ駒沢公園のホーム長の職を退きました。
今後は、本社にて、ホームのご入居者やスタッフたちを支える務めを果たしたいと思います。
打ち明ける機会はございませんでしたが、私自身はホームのストーリーテラー(語部)を自認しておりました。
ホームでは、ご入居者とご家族、スタッフたちが、様々な物語を織りなします。
過酷な場面もございますが、私にはとても美しい物語に映ります。
優しいスタッフたちと、お客様を軸にした物語。
その全てを語り尽くすことはできませんが、
「こんな素敵な出来事がホームでは起こっているのです」
「こんな心優しいスタッフたちが、日々尽力しているのです」
と、私は語ってきたつもりでおります。
伝えずにいることが到底できない、優しく美しい物語。
もし、人生や絆を信じられないと感じることがあれば、ぜひ当館にお越しくださいませ。
たくさんの幸せな物語が、今日も進行しているはずです。
不思議なもので、思い出されるのは、ささやかにことばかり。
入居者とお話しながらみた笑顔、スタッフの寄り添う姿を発見したとき、館内に心地よく響く笑い声、ティータイム、一緒に季節の花の開花に喜んだとき、
やっと退院できた日、歩けるようになった日、おいしそうにお食事されているご入居者の姿。
幸せがじんわりとこみ上げます。
私の、ホーム長としての最後の贈り物ができないかと思案しました。
最後の企画。
「ソナーレ花の展示室」を贈ることにいたしました。
美しい物語にたくさん出会えたこと、そのことに見合うお礼に、部屋いっぱいの草花を。
瑞々しい香り、朝日に光る花弁。
新しいキャスト(登場人物)を迎えて、
桜の季節に、ソナーレ駒沢公園は新しい章に進みます。
これからも数えきれない美しい物語が紡がれていきます。
ようこそ、ソナーレ花の展示室へ。
ソナーレ駒沢公園に関わる全ての皆さまに、最大の感謝を込めて。
素敵な物語をありがとうございました。