2024/09/16
クランベリーが色づくころ
こんにちは。ホーム長の三輪です。
先日、あるご入居者の“Life Focus”(LF)活動にお供させていただいた際のことです。
目的地へ向かう車中にて、ご本人は同行されたご家族と思い出話を弾ませていらっしゃいました。
ある雨の日に、路上でずぶぬれになっていた猫がどうしても不憫でならず、家へ連れ帰って寝床を用意してやった話や、ご自宅のお庭で様々な植物を育て、日々成長を見守っていらしたことなど。
お話の内容から、その方が動植物に対する愛情がとても深い方であることが伺えました。
そこで私は、当日のLF活動にご一緒しつつ、ご本人にあらたな、そして小さなLF活動をご提案してみました。
それは、ホームのテラスで季節を感じる植物を育てる、というものです。
ご本人と相談し、早速、クランベリーとマム(秋菊)の苗を買ってきました。
以来、毎日大切に育てています。
ご一緒にお水をあげていると、「わぁ、喜んでいるわ!」「かわいいわねぇ…」と、感慨深い表情を浮かべていらっしゃいます。
そんなご様子を拝見すると、とてもほっこりとした気分にさせられます。
草木の気持ちに寄り添える、ご入居者の感受性の豊かさをうらやましくも思います。
ご入居者は毎朝、カーテンをあけるとクランベリーの実とマムの花の数を、指さしながら数えていらっしゃいます。
雨風でつぼみが折れてしまっていないか、枝が傷ついていないかを思いやってのことです。
深い愛情に包まれて、クランベリーは秋の到来とともに、ほんのりと赤く色づき始めています。
テラスの片隅で、細やかな季節の変化と草木の喜びを愉しむ、私たちの小さなお約束。
これからも大切に育んでいきたいと思っています。