こんにちは。ホーム長の三輪です。

当社の事業コンセプトである"Life Focus"（LF）は、ご入居者お一人おひとりのこれまでの人生や生活へのこだわり、今の想いや願い、これから叶えたい夢などに寄り添い、その実現をサポートすることを意味しています。このためLFは、百人百様あるのだと考えています。

LFに取り組むうえでは、可能な限り、ご本人やご家族のお気持ちを、心の声を、率直にお話いただけることがとても大切だと思います。
このため、お話をおうかがいするのは、何もホーム館内である必要はありません。
冬の到来を前に、秋風の香を愉しみながら心の声をお聞かせいただきたくために、様々な場所へとご案内いたしました。
外出先では心が開放され、いつにないお話をうかがう絶好の機会となります。

訪れた先はそれぞれに紅葉が見ごろを迎え、心打つ彩りの世界が広がっておりました。

駒沢公園はもとより、井之頭公園、九品仏浄真寺、明治神宮、高尾山、深大寺など、行き先は多方面におよびますが、ホームにご帰館されたご入居者は、皆一様に瞳をキラキラと輝かせながら、出先の素晴らしい情景を語ってくださいました。

あるご入居者のご家族は、親御様を在宅で介護されていたときは、ご自身の仕事とご家族と過ごす時間の調整が難しく、孤独感や追いつめられるような辛い気持ちを抱いたことがあったそうです。
しかしご入居後、LFの取り組みにより親御様と久しぶりに紅葉狩りに出かける機会が持て、一緒に写真を撮ったときに、これまで「記念に残そう」という気持ちの余裕を持てずにいたことに気づき、たまらなく嬉しくなった、とお話しくださいました。
「本人の願いを叶えようと、あれこれ準備してくれたスタッフさんたちのおかげで、こうしてまた親子そろって紅葉狩りに来ることができました。まるで家族が増えたみたいで、ありがたく嬉しく思います」
との貴重なお言葉をいただき、私は心から感激いたしました。
私どもは、たしかにホームに勤める者であり、介護や寄り添いのプロでなければならないという認識はありますが、この仕事に想いを注ぐほどに、ご入居者の家族のようでありたい、それほど真摯に向き合いたいと、願っていたからです。

私はソナーレ駒沢公園の特長を、「活動的」で「自由な気風」と、常々お伝えしています。
LFの根幹には、「自由」があります。
自由な想い、自由な発言、自由な行動がなければ、LFは形ばかりになってしまうでしょう。
これからも、ご入居者に「自由」を感じていただけるよう、LF活動を通じて外出の機会を積極的に採り入れていきたいと考えております。