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ソナーレ駒沢公園の
スタッフブログ
Staff Blog

動く、歩く、その日のために

皆さま、こんにちは。 副ホーム長兼ライフマネージャーの三輪です。

ソナーレ駒沢公園では、ご入居者の日常生活の中で『動く』こと、特に『歩く』(または『離床する』)ことを大切に考えています。
ダイニングに向かって歩く、アクティビティに参加するために歩く、散歩のために歩く。
ご入居者に、日々のあらゆる機会を歩く好機としていただけるよう、スタッフはおひとりお一人の歩き方の特長や癖、必要な支援方法について分析し、研修会を開いて情報共有しています。
その方にとって、最も安全で、効果的な歩き方を、多職種で連携し、最善の方法を追究しているのです。

日中、十分に歩くことで活動量が増え、お食事をおいしく召し上がれたり、夜はぐっすりお休みになれたりする。さらに、陽の光をいっぱいに浴び、心地よい風を感じながら歩くことは、ストレス解消になり、気持ちを明るく前向きにする効果も期待できます。
つまり、歩くことで得られる心身への健康効果は絶大であるといえるのではないでしょうか。

早朝、まだホームが活気づく前の機能訓練室。
差し込む朝日のなか、ひとり黙々と平行棒を掴みながら、歩く練習をされるご入居者がいらっしゃいます。
様々なトレーニングをされてきましたが、この春から歩く「自主トレ」を始められました。
誰から勧められたわけではなく、ご自身の意思で始めた習慣でした。

運動の合間に、そのモチベーションを伺いました。
「歩ける実感が持てるようになってきてて。足の裏に感触が残って、心地よくもあるんだよ…」
「歩くことを長くあきらめていたけれど、なんとかなるんじゃないかと思うんだ。
歩けるようになったら、やっぱり社会との繋がりを増やしたい。友人と飲みに出かけたい。
車椅子を気にかけることなく、酒を酌み交わしたい。一緒に飲みたい親友がいるんだ」
「それに、本を買いに行きたい。書架の間は狭いし、ほしい本が高い棚にあることもあるよな。
本を気兼ねなく選ぶ時間が取り戻せたら、最高だね」
一見、夢物語を語るような口調でしたが、芯にある“きっと実現するんだ”という固い決意がひしひしと伝わり、傍らでお話を伺う私は、思わず身震いするような刺激を受けました。

歩いて、目指す先は、ご入居者それぞれです。

どこへでも望む場所に出かけ、大切な方と、想い入れのある事柄や、やりたかったことが実現できるように。そしてその日を、肉体的にも精神的にもベストな状態で迎えられるよう、私たちはご入居者の『歩く』ことを大切にしながら、“Life Focus"活動をとおしてご支援してまいりたいと考えています。
日々の歩みが、おひとりお一人の輝く未来につながると信じて。

写真のご入居者は、毎日たくさん歩いていらっしゃいます。
ある晴天の日、頑張って展望台に登り、だいすきなソフトクリームを堪能されました。
達成感に満ちあふれた笑顔は、この上なく眩しく感じられました。