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ソナーレ駒沢公園の
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世代を超えた交流会

皆様、こんにちは。副ホーム長兼ライフマネージャーの三輪です。

今年の8月は酷暑で、都内ではゲリラ雷雨に見舞われるなど天候が安定しない月となりました。
ホームイベントとして予定していた屋上テラスでの『夕涼み会』も雨天のため延期となり、急遽、室内での『スイカ割りとカードゲーム』に変更いたしました。
今回は、その様子をご紹介いたします。

当日は中学生のボランティアが来てくださっていたため、一緒にイベントに参加していただくことに。
大玉のスイカ3つが会場に運び込まれると、
「わたしに割れるかしら…」
「これは立派だねえ!力がいるよ」
と皆様。不安そうなご発言とは裏腹に、ブンブンと木刀を素振りし、入念な準備運動をされています。
むむっ…やる気満々のご様子。表情は、いつになく猛々しくお見受けいたします。

いざ、本番!
どの方も皆、十分に集中力を発揮され、ブン!と、勢いよく木刀を振り下ろされます!
見事、スイカに命中する…のですが、硬い鎧(正確には皮)に覆われたスイカは、木刀をはじき返します!
おっと、敵はなかなか手ごわいですゾ。
しかし、その頑丈ぶりが皆様の闘争心に火を灯したようです。
「我こそは!」
と、登場された元剣道部主将のご入居者、そして日ごろおチカラを蓄えていらした女性のご入居者が挑戦されると…。
頑なに耐えていたスイカも
「もはやこれまで…」
といった様子で、次々に割られていくこととあいなりました。
いや、お見事!
会場は、歓声と拍手で沸き上がりました。

その後、切り立てのスイカを皆様にふるまうと、ご入居者も中学生の皆さんも、甘い、甘いと夢中で頬張っていました。
スイカ割りが人生初体験という生徒さんもいて、
「声を出して一生懸命応援したあとのスイカって、美味しいんですね!」
と、無邪気な笑顔を振りまきながら、お代わりしたスイカにかぶりついていました。
その若くて豪快な食べ方を、皆様は温かく見守りながら、
「もっとたべなさいね」
と、優しく勧めてくださっていました。

スイカ割りの後は、カードゲーム大会です!
本日挑戦していただくのは、『人生100年これからゲーム』です。
ルールの概略は、各プレイヤーに配られた「健康」や「家族」などと書かれたカードから、自分の人生にとって優先順位の低いものから捨てていき、最後に手もとに残したカードが、その人の『人生で真に大切にしている』事柄となります。そして、捨てたカードや手元に残したカードの理由を述べる、という内容です。
ご入居者と、中学生ボランティアまたはスタッフ各1名がペアとなり、全8組で競います。

いざ、ゲームがスタートすると、皆様は真剣な面持ちで取り組まれ、時に深く考え込まれたり、自分の想いを熱心にペアに伝えたりと、それぞれの『人生論』を語り合う大変濃密な時間となりました。
「私はこんな経験をしたからこそ、このカードは残したいの」
「なるほど、そんなことがあったんですね。思いつかなかった…」
「僕は家族が一番大事です。なぜなら…」
「そうね。あなたの意見は新鮮だわ」
などと、ご入居者の皆様と中学生の皆さんの間で世代を超えた対話が交わされていました。
中学生にとって、普段関わることが少ない世代である皆様の人生や価値観に触れ、重く、深く、ありがたい言葉ひとつ一つから、多くを学んでいるようでした。

当ホームでは、様々なアクティビティを企画しているものの“ご自分の想いをご自身の言葉で自由にお話いただく”機会のご提供はが少なかったように思います。
私たちにスタッフにとっても、『その方』を深く理解する好機となるため、今後はこのような場を多く設けていきたいと感じました。