ソナーレ駒沢公園の
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小さな訪問客の大きな存在感

皆様、こんにちは。
ライフマネージャー兼副ホーム長の三輪です。

今回は、ご入居者の心を湧き立たせる、小さな訪問客についてご紹介いたします。

あるご入居者は、毎月、少年の来訪を心待ちにしていらっしゃいます。
「“彼”は、あと1週間でくるよね。今度こそ、競り合えるように策を練っているんだよ」
と、生き生きとした表情をなさっています。

“彼”とは、囲碁ボランティア。小学4年生ですが、4段の腕前を誇ります。
囲碁においては『格上』のこの少年に対し、ご入居者はハンディをもらって毎月の対局に挑まれています。
毎回二人で『趣味の部屋』(ホームにある趣味を楽しまれるための小部屋)に籠り、他の介入を一切受け付けないほどの集中力をぶつけ合います。
対局が終わってからも、お互いの実力を高めあうために、勝敗の分岐点などについて語り合っています。

私はこの少年の、決して近くもない道のりを毎回ひとりで自転車に乗って通い、唯一無二の対局に臨む姿勢に、尊敬の念を覚えずにはいられません。


下の写真は、『敬老の日』の恒例行事で、近隣の保育園児がお祝いに来てくれた時のひとコマです。

アクティビティカレンダーを眺めながら、
「今年も来てくれるのね。私は、あと何回祝って貰えるのかしらねえ…」
とおっしゃっていたご入居者。
園児のためにプレゼントをこしらえ、丁寧にラッピングまでされて、この日を心待ちにされていました。

「わぁい!ありがとう!」
プレゼントを受け取った園児が見せた飛び切りの笑顔を、愛おしそうに見守っていらっしゃいました。

帰り際、小さな手を一生懸命振りながら「また、来るねぇ!」と、元気な声で挨拶してくれた園児たち。
「私も元気で、来年もまた迎えるわ!」
園児たちとのふれあいで、明日への活力を得られたご様子でした。


ご入居者の皆様に、いつまでもお元気でいていただきたいと願い、日々試行錯誤を繰り返す私たちですが、子供たちがホームに吹き込んでくれる“活力”には到底かなわないと感じ、なお一層の努力を誓った次第です。