ソナーレ駒沢公園の
スタッフブログ
Staff Blog

点から線へ、線から面へ

皆様、こんにちは。 ライフマネージャー兼副ホーム長の三輪です。

老人ホームは『終の棲家』と呼ばれることもあり、ご自身や大切なご家族が、かけがえのない人生のなかで貴重な時間を過ごす場所となり得ます。

しかし、ずっと以前から老人ホームに入ることを心に決めてこられた方は少なく、日常生活に何らかの困りごとを持たれてから入居を検討される方が圧倒的に多いと思います。
したがって、いざ入居となると、老人ホームとはいったいどういう場所なのだろうか、どんな人の集いなのだろうか、寂しい思いをしないだろうか、などとご心配やご不安の種は尽きないこととお察しいたします。

実際、老人ホームには、様々な方がご入居されています。
年齢も、性別も、出身地も、ご職業やご経験も、ご病気も、お困りごとも、様々に異なる皆様が集う場所です。
ホーム入居を控えた方のお話を伺うなかで、入居して「一人きりで孤独にならないだろうか」ということが多くの方々の共通したお悩みのようです。

しかし実際には、ご入居されてから、一緒にアクティビティを楽しむうちに、一緒にお食事をとるうちに、一緒にお出かけするうちに、お互い打ち解け合って、とても仲良くなっていかれる姿を、わたしたちは日々目にしております。
私たちスタッフが『この方々は、きっと仲良くなられるだろうな』と推察してお互いをお引き合わせすることもありますが、時には私たちの予測を超えて『まさかこの方々がこんなに親密になられるとは』と、驚くこともあります。

いま当ホームのご入居者の間では、『数独』(「数字は独身に限る」の略で、数字を使ったパズルゲームの一種)がブームとなっています。
ブームの火付け役は、あるひとりのご入居者です。数独の面白さや効果について、また未経験の方に対しては取り組み方まで伝授してくださり、お仲間で度々集まっては問題の解き合いを楽しまれています。

このように、おひとりの趣味が周囲の方々を巻き込んで楽しむ“活動”に発展したことは、とても素敵なことだと感じています。先日は
「数独のあとに、みんなで食べようと思って」
と、ご入居者が近隣を散歩中に通りかかった果樹園で葡萄を幾房も購入され、お仲間にとお持ちくださいました。数独でたっぷり頭を使った後の葡萄の甘味は格別だったようで、
「みんなも喜んでくれて、あっという間に平らげてしまったよ!」
と、嬉しそうに微笑む姿がとても印象的でした。

遠回りのご説明となってしまいましたが、「ソナーレ駒沢公園に入居して寂しい思いはしませんか?」とのご質問には、「ご心配は無用です!」と、胸を張ってお答えしたいです。
なぜなら、優しく思いやりのあるご入居者の皆様が揃っていらっしゃいますので、きっと楽しい人間関係が築けることと思いますし、ホームとしても、点から線、線から面へと交友関係を広げていかれるよう全力でサポートさせていただくからです!