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ソナーレ駒沢公園の
スタッフブログ
Staff Blog

ようこそ、ソナーレ図書室へ ~本のゆりかご~

こんにちは、ホーム長の三輪です。

私には、生来、悪戯っぽい気質がございます。
いつも、通勤の道中などは、「何かホームを面白くできないだろうか」「皆さまにサプライズをご提供できないだろうか」とあれこれ思案して、空想を楽しんでおります。

ここ最近は、保育園の園児さんが頻繁に遊びにきてくれるほかに、ご入居者の曾孫さんの来館やご契約の場にお子さまが同席する場面もありました。
せっかくお越しいただいたのに、もし退屈されては申し訳ない。
老人ホームがつまらない場所と思われたくはない…。
そんなことを考えていて閃いたのが、ホームで美術室としてご利用いただいていお部屋を、期間限定で図書室に模様替えすることでした。

たくさんの児童書、絵本、名作を置いて、お子さまたちやご入居者に貸し出し、おじいさま、おばあさまのお部屋で一緒に読んだり、眺めたりするのはどうだろうか。 ぽかぽかと暖かい陽光差す部屋で、本の世界に浸れたら、幸せかもしれない。
お休み前のひと時、優しい物語の世界に没入できたら、素敵な夢がみられるかもしれない。
雨の日、雪の日に、読書で想像の羽を広げて、心の冒険ができるかもしれない、 と思ったのです。

図書室は、たくさんの本を持ち込んで、気兼ねなくお過ごしいただけるようにレイアウトいたしました。
「大切なひとに贈るプレゼントが、どうか喜んで貰えるように」といった想いを込めて。

果たして図書室は、多くの方々の関心を得ることに、成功いたしました。
視力の衰えから、もともとの読む習慣を諦めていた方には、スタッフが読んで差し上げました。
また、文字の代わりに、豊かな色彩や写真が連なる絵本や図鑑は、お身体への負担が少なく、眺めることでどなたにも大きな楽しみをもたらしてくれたようでした。

今では、解放された図書室に、多くの方が自然と足を運んでくださいます。
私も、とても素敵なお言葉を頂戴しております。

「こんな素敵な部屋を用意してくださって、心から感謝しています。もうこの部屋から出たくないくらい。
幼い頃のことを思い出しながら、読んでいます。
まるでゆりかごに戻ったみたいに心が安らぐの」

そう、うっとりと語られる様子を拝見することが、私の至上の喜びです。
決して大きなホームではございません。
けれど、ホームに居ながらでも、心の自由を感じていただければと思います。
想像を巡らせれば、懐かしいあの日に戻れます。
ページを繰れば、そこには広い世界がございます。

ようこそ、ソナーレ図書室へ ―。