皆様、こんにちは。
ライフマネージャー兼副ホーム長の三輪です。

今回は、ホーム内サークル活動のひとつ『美食倶楽部』についてご紹介いたします。
『美食倶楽部』とは、食通のご入居者が自主的に集い、美食を求めて外出を企画・実行するサークルです。
メンバーの皆様で意見やアイディアを出し合い、目的に合わせて選んだお店を隔月で訪問されています。
これまでには、都内の老舗有名店や、時には本場の中国料理を求めて横浜を訪ねたこともありました。

８月には、東京は高尾まで足を延ばし、いろり炭火山料理『うかい鳥山』を訪れました。
往きの車中から皆様の会話は弾み、お店への期待感を高めていらっしゃいました。

清流ながれる、緑豊かな奥高尾の広大な敷地に、このお店はありました。
皆様は、小川のせせらぎやこもれび、木々を渡る風、鳥のさえずりなどに五感で自然をとらえながら、敷地の奥へと進んでいかれます。
時折立ち止まってあたり一帯を見渡すと、生い茂る木立が織りなす風景の中に合掌造りや数寄屋造りの家が点在する、日本の原風景が広がっています。
「いやぁ、都内にこんなところがあるなんて…」
まるで、時空を超えて旅をしているかのような感覚にも襲われました。

本日のお食事会場となる離れ屋敷の個室へと到着しました。
お座敷の窓からの眺める日本庭園も、これまた格別。
「しばらく、俳句を詠むことをやめてしまっていたけれど、蝉しぐれで一句詠みたくなったわ…」
丹念に手入れされた趣ある風景に、創作意欲を刺激された方もいらっしゃいました。

慌ただしい日常を離れ、皆様との安らぎのひと時に乾杯！
お食事を待つ間にも、
「長生きするものだね！今日のこの日は本当に幸せだ！また、違う季節にも来たいものだ」
とのお声も聞かれました。
豊かな自然を借景に、お酒も進むご様子で、皆様の穏やかな笑顔が溢れました。
お品書きを話題の種に明るく語らい合うそのお姿は、ホームで拝見する笑顔とはまた違った輝きを発しているようでした。

先付から、美食家の皆様の評価は上々！
茄子がお嫌いな方も
「ここならば信頼できる。食べてみます」
と恐る恐る召し上がると…、
「あら、美味しいわ！私の苦手な食感も、きれいにほぐれてる」
とにっこり。残すことなく召し上がりました。

「わたし、このお店の味だけじゃなくて、演出も素晴らしいと思うわ。囲炉裏をきれいに整えているし、鮎の上手な食べ方も丁寧に教えてくれた。すごくファンになったわ！」
と、すっかりお気に召されたご様子のメンバー様。
様々な食材が卓上を彩り、皆様は至福の美味しさを味わいながら、調理方法や産地などについての語らいも楽しんでいらっしゃいました。

皆様のご要望で、松茸ごはんも注文することに。
一足お先に、秋の訪れを豊かな香と味覚で堪能されていました。
「どうしても、ホームで待つ主人に季節の初物を食べさせたい」
と、お店に頼んでおにぎりのお土産にしてもらいました。
ご主人の喜ばれるお顔が目に浮かび、思わず私たちも笑顔になりました。

お帰の際にお土産にと、気に入った自家製味噌や可愛らしい包みのお菓子をお求めになっていました。

自然と一体となって風雅なひと時を楽しまれたご一行。
さて、次回はどちらへ向かいましょうか？