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小集団リハビリ第2弾!「みんなでやろう!コグニサイズ」

皆さま、こんにちは。作業療法士の高橋です。

今回、認知症予防運動を取り入れたグループリハビリ『みんなでやろう!コグニサイズ』についてご紹介いたします。

コグニサイズとは、運動と認知課題(計算、しりとりなど)を同時に行う、認知症予防を目的とした取り組みのことで、英語のcognition (認知) と、exercise (運動) を組み合わせた造語です。

まずご紹介するのは、1~30のカウントをしながら足踏み・手拍子を同時に行う課題です。
足踏みには順番があり、ただ単純に左右交互に足踏みをするだけでなく、『中(なか)・中・外・外』と足を閉じたり開いたりする動きも入ります。
そして手拍子にもルールがあり、決められたカウントの時に手を叩きます。
たとえば、『3の倍数と5の倍数』というルールでは、3、5、6、9、10、13…と、頭の中で計算をしながらそのカウントの時に手を叩きます。

足踏みと手拍子のルールに、計算という課題が重なり、手や足が止まってしまうこともありますが、中にはパーフェクトの方もいらっしゃいます!
間違えてしまった時でも、
「あらっ?足が合わなくなっちゃった!」
「手を叩くのを忘れちゃった…」
などと、笑いながら、
「次は成功させるわよ!」
と、切り替えて楽しまれています。

続いては、こちら。なんだか不思議なポーズをとっていますね。
こちらも先にご紹介した課題と同様に、手足で別々のルールがあります。
『片脚ずつ開く → 上げる → 下ろす』の3拍子と『両手を左右に振る』という、2拍子を同時に行いますが、手足のリズムが異なるため、非常に難しくなっています。
中には間違えて『両手を前に出す』という、ルールにない動きが見られることも(笑)。

最後はこちらです。一見、ただ談笑しているように見えますが、実は足踏みをしながらしりとりをしています!

足踏みをすることで、中々言葉が思い浮かばなかったり、逆に考えている最中に足踏みが止まったりと、これもまた難しい課題です。

「すいかの『か』!」
「かー…かき!」
「き、き、き……きりん!あらっ!?」
と、思わず『ん』のつく言葉をが口をついて出てしまうことも珍しくありません。

また、しりとり以外にも、国名や花の名前を挙げていくパターンもあります。
ひととおり終えて足を止めた途端に、たくさんの言葉を思いつき、
「今なら何でも思い浮かぶのにねぇ」
「足を動かした途端に言葉が出てこなくなるのよ」
と、この課題の難しさを実感されています。

この『みんなでやろう!コグニサイズ』は、毎週土曜日の午前10時30分から実施しています。
ご興味のある方、ぜひ一度参加されてはいかがでしょうか?
見ている以上に難しく、それでいて楽しい時間が過ごせますよ!

次回のリハビリ風景もお楽しみに。