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楽しみながら健康づくり! ~小集団リハビリ『Stand Up!会』~

皆さま、はじめまして。作業療法士の高橋 歌織と申します。

当ホームで行うリハビリは、個別で行うものや日常生活動作の中で行うものに加え、グループ(小集団)で実践するリハビリも取り入れています。
グループ選定は、ご入居者の交友関係や身体機能、動作レベルなどを考慮し、4~5名程度でコミュニケーションを取りながら、楽しくリハビリが行えるように配慮しています。
内容もグループ毎に様々であり、『認知症予防運動』、『立ち上がり練習』、『屋外散歩』などがあります。

今回のブログではその中から、ご入居者の足腰を鍛え、良い姿勢での立ち方を反復して練習している『Stand Up!会』をご紹介いたします。

ご高齢の方が椅子から立ち上がる際、背もたれに背を付けたまま肘掛けを手で押して、上に立ち上がろうとするケースが多くみられます。
しかし、この方法ですと上手く立ち上がれず、時には椅子から滑り落ちてしまう危険性も否めません。
そこで、『Stand Up!会』では、足腰の筋力低下があるご入居者でも、無理なく安全に立ち上がれるよう、動作の練習を行っています。

上の写真のように、ご入居者の前に椅子を準備し、椅子の肘掛けに手を置くことで自然と身体が丸まり、立ち上がる際に重要な『前方向への重心移動』がスムーズにできるようにしています。

このようにお辞儀することで、お尻が座面から離れやすくなります。
皆様、とても良い立ち上がり方です!

立ち上がった後は
「しっかりと背筋を伸ばしてください」
と、お声掛けをしますが、皆様、なかなか伸びてきません…。
実は、足腰の筋力が低下している方にとっては、これが意外と難しいのです。
それでも皆様は、しっかりと背筋を意識して体幹を伸ばしていらっしゃいます。
良い立ち方・良い姿勢ができた時は、スタッフの方に顔を向け、
「どう?できたでしょ?」
と、言わんばかりの笑顔を見せてくださいます!

5秒かけて立ち上がり → 良い姿勢で立つ → 5秒かけて座る
という動作を5回反復し、小休止を挟みながら5セット程度行います。

途中の小休止中は、ご入居者同士で談笑されるだけでなく、
「ちゃんと立てた?」
「もう少し足は引いた方がいいのかしら?」
「やっぱり足腰に効くわね…」
「これができたら家にも帰れるわね!」
と、反省会もされています。皆様、向上心が高いですね!

このグループリハビリに参加されたことで足腰が鍛えられ、車椅子を使用されなくなったり、お一人での歩行ができるようになられたり、それぞれに良い効果が現れています。

最後はクールダウンの深呼吸をします。
皆様の表情に「やりきった!」という達成感が満ち溢れます。
リハビリ終了後、お部屋に戻られる際にも練習の成果が出ており、皆様良い立ち方をされていました。

今後も、当ホームのリハビリの様子をご紹介してまいります。
どうぞお楽しみに!