2022/12/18
~海からの贈り物~ホームに移動水族館が来ました!
皆さま、こんにちは
さて、唐突ですが皆さまは『水族館』はお好きでしょうか?
大きな水槽の中を、自由に泳いだり、動き回ったりする海の生きものたちを眺めているだけで、心が落ち着き、リラックスできる…。
水族館は年齢、性別を問わず人気の高いレジャー施設ですが、その魅力のひとつとして、こうした癒しの作用が得られることが挙げられます。
事実、『水族館で魚を眺めると血圧や心拍数が低下する』との研究発表もあるとか。近年注目を集めている『アクアリウムセラピー』は、こうした効果を活用するものです。
しかし、いかに心身にとって良いものと分かっていても、いざ出かけるとなると、移動が大変、人混みが心配…など様々な問題が重なり、どうも足が遠のいてしまいます。
ならば、いっそのこと水族館を呼んでしまおう!
そんな想いから、このたび当ホームでは『移動水族館』をお呼びすることといたしました。
今回のブログでは、その時の様子をご紹介いたします。
去る11月12日、当ホームに東京都立葛西臨海水族園の移動水族館がやってきました。
これは、水族園の海の生き物が専用トラックに乗って、ホームへ出張してくれるものです。
登場するのは、サンゴ礁に住む色とりどりの魚たちや、東京湾に暮らす生き物たち。大型トラックの荷台に水槽(各約1.6t)2基を搭載した、特別車両で運んできてくれます。
こちらの写真は水族館の設営風景です。大型水槽に沿ってスロープを設置することで、車いすをご利用の方も間近で魚たちを観察することができます。
こちらの水槽はサンゴ礁に住む生き物たちです。
オレンジやピンクなど色鮮やかな熱帯魚が水槽内を優雅に泳いでいます。
「青い海に映えるような、きれいな色ねぇ。泳ぐたびに揺れるヒレが着物の裾みたいだわ」
普段なかなか見ることのできない珍しい魚たちをじっくりと観察されていました。
水族園のスタッフのお話ですと、生物の中でも相性やストレス耐性に違いがあるため、出発の際に運ぶ生き物を選ぶのだそうです。なかなか大変ですね。
こちらの写真は、東京湾の生き物たち。鰺や鯛、エイに伊勢エビなどが泳いでいます。「生け簀」のよう…、と思ったのは私だけでしょうか。
なじみの生き物たちに、ご入居者の皆様は『名前当てクイズ』を楽しまれながら、水族園スタッフのお話に耳を傾けていらっしゃいました。
実は、東京湾にはネコザメも生息しているとのことです。
「サメが?」
と、皆様は興味津々。水槽の中で、身をくねらせながら泳ぐサメに視線がくぎ付けとなっていました。
現在は感染症対策の一環として、ホームのご入居者以外の参加は原則中止とされていましたが、当ホームが近隣幼稚園のバスストップになっていることを考慮し、特別に少人数であれば、と一部の外部参加を許可してもらえました。
近隣にお住いの皆さんやちびっ子たちを交え、安全な距離を保ちながらご一緒に観賞していただきました。小規模ではありましたが、地域交流にもつながるよい機会となりました。
次回、水族館をお呼びするころには感染症も落ち着き、ご家族や地域の皆様とご一緒に“海からの贈り物”を楽しめればと願っています。