2024/12/09
わが街の歴史に触れる ~「成城の歩み100年」特別展をたずねて~
皆さま、こんにちは。
いつもソナーレ祖師ヶ谷大蔵のブログをご覧いただきありがとうございます。
副ホーム長兼ライフマネージャーの飛田です。
今回は、ご入居者のR様の“Life Focus”を形にする取り組みをご紹介いたします。
先日、R様の娘様が、特別展『成城の歩み100年』のチラシをご持参になりました。
これは、東京都世田谷区の『成城』の誕生から100年の歴史を展示紹介するものです。
チラシを手にされたご本人は、「100年の歩み?そんな特別展があるのね…」と、ご興味を示されました。
それもそのはず。実はR様、昭和27年から13年間、成城にお住まいだったのです。
「懐かしい写真や珍しい資料なんかもありそうだし、ぜひ行ってみたいわ」
そういうことなら…、と早速実行を決定したR様のPA(ご入居者個別担当スタッフ)。
娘様もご一緒に、特別展にご案内することとなりました。
久しぶりの外出となったこの日。
R様は現地に向かう車窓から、
「はぁ~、キレイねぇ…」
と、黄金色に輝くイチョウ並木を眺めて、季節の移ろいを感じていらっしゃいました。
展示会場となっているのは『世田谷区郷土資料館』。
ここは、国指定重要文化財の世田谷代官屋敷の敷地内にあり、江戸時代の面影を残す一帯には、何本もの大木がそびえ、まるで日本昔話の世界に迷い込んだよう。
中には、世田谷名木百選にも選ばれているタブノキ(クスノキの仲間)もあり、空を覆いつくすように枝葉を伸ばす姿は圧巻です。
世田谷住まいが長いR様も驚きを隠せず、
「(世田谷にも)こんなところあったのね…知らなかったわ。連れてきてくれてありがとうね」
と、何度も口にされるほどでした。
資料館入り口で、タブの大木をバックに記念の一枚を撮りました。
入館されると、まずは資料映像を視聴されました。
その中で、ほんの数秒写った電信柱の「〇〇病院」という広告を見つけると、
「あそこで息子が生まれたの!」と、おっしゃったR様。
「懐かしいわぁ。あの頃はまだ、家も少なくてね。この辺りは畑や田んぼが多かったのよ…」
と、当時の記憶をたどっていらっしゃいました。
「ここはどこかしら、北口?南口?」
などと、身を乗り出して熱心に観賞される場面もありました。
各展示コーナーを、じっくりと時間をかけてごらんになったR様。
「懐かしかったり、知らなかったことがあったり…。感動と驚きの連続で、とっても見ごたえがありました!」
と満足そうな笑みを浮かべていらっしゃいました。
感動のお疲れを癒そうと、帰りがけに素敵なカフェに立ち寄りました。
自家焙煎コーヒーと手作りのお菓子が自慢のお店です。
R様はコーヒー(ブラジル)、娘様は紅茶(ダージリン)を、そしてお二人そろってシナモンアップルケーキも注文されました。
いつもは紅茶がお好きなR様ですが、この日は「コーヒーがいいわ」と。
「お砂糖も2杯ちょうだいね」と、(いいことがあった)今日は特別なんだそうです(笑)。
資料館での充実した時間と久しぶりの外出で気分が高揚したR様は、しばし時を忘れて娘様との楽しいおしゃべりに没頭されていました。
帰路の車中でも、R様、そして娘様からも感謝のお言葉をいただきました。
住み慣れた街の歴史に触れて、心から感動されるご様子を間近で拝見し、本企画を実行したPAのKスタッフも感無量!忘れられない一日になったそうです。
次回もお楽しみに!