2024/10/01
"Life Focus"(LF)を形にする取り組み ~LF実現への第一歩~
皆さま、こんにちは。
いつもソナーレ祖師ヶ谷大蔵のブログをご覧いただきありがとうございます。
副ホーム長兼ライフマネージャーの飛田です。
今回は当ホームの“Life Focus”を形にする取り組みをご紹介いたします。
ご入居間もないS様は、まだホームでの暮らしに慣れていらっしゃらないこともあり、よく1階の受付に話し相手を求めていらしていました。
ある日のこと、ラウンジで過ごされていたS様をお見かけし、話しかけてみました。
はじめのうちは、これまであまり一人でいたことがない、家族に会いたい、などと寂しそうに話されていましたが、会話を続けるうちに、話題は植物に関することへと移っていきました。すると、
「実は私お花がすきでね。家の庭で育てていたのよ」
「ゴーヤもあったわね。よく実がついてね。苦みがあるから好き好きだけど…。
あら、あなたは苦手なの?だったら苦みの取り方があるのよ!教えてあげるわ!」
と、次第に表情が明るくなり、お話も弾んできました。
そこで、季節の花々が咲き競う当ホーム自慢のテラスへとご案内いたしました。
S様はテラスへ出られるなり、
「まぁ!鮮やかなお花の色が目に沁みるようだわ。気持ちまで華やぐわね」
「あっ、このお花きれいね!」
「これはなんていう名前だったかしら…。すぐに思い出せないわ(笑)」
「こっちは小さな実をいっぱいつけてる…。かわいいわね」
と、瞳を輝かせながら一つひとつ、熱心に観察されていました。
愛おしそうに、葉に手を伸ばすS様。
「こっちは少しツタが絡んでいるから、直してあげましょうね」
まるでわが子のように優しい口調で語り掛けます。
それまでの寂しそうな表情と打って変わって、生き生きとされているS様。
こしうしたご様子を拝見し、ご本人がご興味のあることや生活の中で大切にされてきた事柄などを詳細にアセスメントし、深く寄り添えること。さらには、ホーム生活でもそれらが継続できるよう環境を整えてご提案することこそ「その方らしい暮らし」、つまり私たちが目指す“Life Focus”の実現に向けた第一歩であることを、改めて認識しました。
S様には、これまでの生活で親しんでこられた『植物との関わり』をホームでの日課活動に採り入れ、日々の楽しみとして継続できるようご支援していきたいと考えています。
次回もお楽しみに!