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ソナーレ祖師ヶ谷大蔵の
スタッフブログ
Staff Blog

"Life Focus"を形にする取り組み ~懐かしい異国の味を今ここに~

皆さま、こんにちは。

いつもソナーレ祖師ヶ谷大蔵のブログをご覧いただきありがとうございます。
副ホーム長兼ライフマネージャーの飛田です。

当社の事業コンセプトである“Life Focus”(LF)は、『ホームにおいて、いかにその方らしい生活を過ごしていただくか』を意味しています。
具体的には、ご入居者お一人おひとりの生き方や価値観も含めて深く理解し、これまでの人生で大切にしてこられたことやこだわりをホームでも継続させることで、ご本人が望む暮らしの実現に取り組んでいます。
今回ご紹介するLFの取り組みは、異国で覚えた味をホームで再現することで、懐かしい記憶に浸りつつ情緒あふれるひと時を過ごされた、あるご入居者のケースです。

ご入居者のY様は、ご出張でよく海外に行かれていたそうです。
そのご経験の中で、忘れられない味がありました。
「マレーシアで食べた肉骨茶(バクテー)。ぜひ、もう一度作って食べたいわ」
そうおっしゃるY様に対し、PA(パーソナルアシスタント:ご入居者個別担当)は、思い出のお料理を、スタッフとご一緒にホームで作ってみることをご提案しました。
するとY様は「できるの?うれしい!ぜひ、やりたいわ」と、即答。
早速、PAは具体的な計画を練っていったのでした。

材料はこちら!
豚の骨付きばら肉
油状(揚げパン)
白米
ニンニク
スパイス
「バクテーはマレーシアだと朝食にいただくことが多いのよ。屋台でよく出ていたわ。 漢字で書くと「肉骨茶」で、茶の字が付くのよ。茶は中国語でスープのことよ。お料理にお茶は使わないのだけどね。お味は、完成するまでのお楽しみとしていてね」とのこと。
「へぇ…。勉強になります」と、スタッフ。

さて、いよいよ料理に取り掛かります。
ニンニクとスープのよい香りがフロア中に漂い始めました。
「いい香りがしてきたでしょ?もう少し煮込んだら出来上がりよ」
と、話されるY様の表情は生き生きと輝いて見えました。

お料理が完成し、スタッフもご一緒にいただきました。
「このパン(油状)はスープにつけて柔らかくすると、より美味しいわよ」
「ご飯をスープに入れるのは苦手?でなければ入れてみて。また一段と美味しくなるわよ」
などと、美味しい食べ方を教えてくださるY様。
マレーシアでの様々な思い出話もお聞かせくださいました。

後日、ご子息が来訪された際に、本日の“Life Focus”の取り組みについてお伝えすると、
「ホームでこういった取り組みをしていただけるとは正直、思っていませんでした。母がとてもうれしそうに話をしてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。次回はカレーを作る、と話していて、意欲も出てきているんだと改めて感じました。ありがとうございます」
との、励みになるお言葉を頂戴することができました。

これからもソナーレ祖師ヶ谷大蔵はお一人おひとりの人生に寄り添い、その方らしい暮らしの実現に努めてまいります。

次回もお楽しみに!