2025/04/12
Sonare Urawa Presents 『みんなの力で"KANDO"を届ける物語 』ep.3~ Life Focus Awards 2024~
皆さま、こんにちは。
ライフマネージャーの並木です。
当社の社内イベント『Life Focus Awards 2024』に向けた、当ホームの取り組みの軌跡をご紹介するこのシリーズ。
第3弾は、『Life Focus Awards』にエントリーした事例内容をお伝えいたします。

「昔はよく、主人と美術館に行ったのよ。また行ってみたいわ…」
と、つぶやくご入居者のK様。
私たちはその想いにお応えしようと、“Life Focus”(LF)活動を通じて、K様ご希望の美術館にご案内することを決定。
早速、実現に向けたライフプランとアクションプランを練り始めました。
目的の美術館は上野にあります。
ご入居後、はじめて遠出するため、安全面や移動方法、当日のタイムスケジュールなどについて、多職種を集めたカンファレンスで細かく話し合い、スタッフごとに担当を割り振りました。
いよいよ、実行に向けての取り組みがスタートしました。
ケアスタッフは、十分に栄養摂取できるようお食事をサポートしたり、毎日の体操への参加を促したり、外気浴にお誘いしたりして体力づくりをご支援。
ナーススタッフは、日々の健康管理で体調の安定を、また、作業療法士は生活リハビリの実践で筋力維持を図りました。
ライフマネージャーは、ご本人がお好きなお茶をご一緒に点てるなどして、精神面と意欲を支えました。
そして、ケアマネジャーはご家族との連携に努め、信頼関係を築いていきました。
こうして、各職種がそれぞれの役割を遂行しながら、“小さな成功”を積み重ねることを大切にしました。

そして迎えた当日。
まずは、お洋服選びから。
花柄のお洋服と緑のセーターどちらを選ぶかについて、PA(パーソナルアシスタント:ご入居者個別担当スタッフ)と考え、「こっちがいいわね」と、緑のセーターをご選択。
少しずつ準備を整えていきました。

数年ぶりに乗る電車に、
「本当に行けるの?大丈夫?」
と、少し不安なご様子でしたが、仲の良いご入居者やPAがご一緒するとわかると、安心した表情を浮かべられました。

美術館では、特別企画展のクロード・モネの作品の数々をじっくりと鑑賞され、美しい睡蓮の花と水面に映る光や影の描写を、心ゆくまで堪能されました。
晩年に向けて作風が変わっていくモネの作品に心打たれながらも、
「とても見ごたえがありました」
と、満足そうな笑みを浮かべ、美術館をあとにされました。

ご昼食は、近隣の洋食レストランへ。
皆さまご一緒に注文されたオムライスはボリューム満点でしたが、久しぶりの遠出や芸術鑑賞後の高揚感もあってか、K様は、いつも以上に食が進むご様子でした。

こうして、念願の美術館訪問は無事終了。
一日がかりとなりましたが、ご帰館後も充実した笑顔を浮かべていらっしゃったK様のご様子から、存分に楽しんでいただけたことが感じられました。
次回も、ご期待ください!