2024/11/05
アートセラピー ~たくさんの向日葵が咲きました~
こんにちは!
ライフマネージャーの鈴木です。
すっかりと秋も深まり、少しずつ冬の訪れを感じる頃となりました。
今回のブログでは行く秋を惜しみ、『芸術の秋』の話題をお届けいたします。
ホームの人気アクティビティのひとつ、アートセラピー。
作業療法士(OT)が主催し、長い期間をかけてひとつの作品を完成させていきます。
アートセラピーは
・継続的に作品を作成すること
・完成に近づくにつれてモチベーションがアップし、さらに意欲的に取り組めること
・完成させた喜びを得ること
などを意識して取り組んでいます。
ご参加者の皆様は、春先から約半年にかけてゴッホの『向日葵』を描いていらっしゃいました。
OT曰く、絵画の立体的な凹凸を表現するため、画材用のパテを使用し、その上から描くことで3次元な立体構造にすることを意識したとのこと。
なかなかのこだわりようです。
皆様は見本をご覧になりながら
「お花のバランスはこのぐらいかな…」
「先生、黄色の濃さはこれでいいかしら」
などと、真剣な表情で取り組んでいらっしゃいました。
全体を鮮やかな色で描き終えたあと、OTから
「では、仕上げにうすくのばした黒の絵具で全体を塗りましょう」
との指示が…。
「えぇっ?それだと黒くなっちゃうわよ!」
心配されるご入居者。
するとOTはこう説明しました。
「全体的にうすい黒色を塗ることで色のトーンが落ちて、いい感じの作品に仕上がるんですよ」
皆様は、半信半疑といったご様子で恐る恐る塗っていくと…。
なんと!とても落ち着いた色合いの作品に。
「すごい!本当に味わい深い作品になったわ」
「へぇ…。こんな描き方があるのね」
と、すっかり感心されているご入居者。渾身の作が仕上がりました。
完成して額にはめ込むと
「すてきな作品ができたわ」
「大変だったけど楽しかった」
と、皆様はやり遂げた達成感と自信に満ち溢れた表情を浮かべていらっしゃいました。
こうして並べると、そうそうたる作品の数々に圧倒されますね。
次回はモネの『睡蓮』を予定しています。
どうぞ、お楽しみに!