ソナーレ浦和の
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ユマニチュード® ~優しさを伝えるケア技術~

皆様、こんにちは!ホーム長の新橋です。
今回は当ホームで実践するユマニチュード®についてご紹介いたします。

ユマニチュードとはフランス語の造語で「人間らしさを取り戻す」という意味をもつ、包括的ケアメソッドのひとつです。
フランスの体育学の専門家、イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティによって考案され、40年かけて育まれた介護のケア技法として、今日では、多くの医療・看護・介護の現場で取り入れられています。
その技法をホームの日常のケアに取り入れることで、当社の事業コンセプトである“Life Focus”の実現、つまり「その方らしい生活」をお過ごしいただけるよう努めています。

ユマニチュードケアは「4つの柱」と「5つのステップ」で構成されています。
「4つの柱」とは「見る」「話す」「触れる」「立つ」。
これらは『あなたは私にとって大切な存在です』というメッセージを伝える技法として用います。
この4つの柱は別々に実践するのではなく、複数を組み合わせて同時にケアに取り入れることで、相手に想いが届くとされています。

また、「5つのステップ」とは、上記4つの柱を用いて一連の物語のような手順でケアを実施します。
1.出会いの準備
2.ケアの準備
3.知覚の連結
4.感情の固定
5.再会の約束
ユマニチュードは専門的な技法であり、技術だけでなくメソッド(哲学)の理解も必要となるため、選抜したスタッフ数名に実践者研修を受講してもらい、修得した専門知識をホームで実践していくことで、全スタッフに浸透させています。

各スタッフが、ひとつ一つの技術を確実に習得できるよう2か月ごとに目標を定めて取り組んでいます。
さらに、ユマニチュード委員会を設置し、全体的な進捗状況を管理しています。
具体的な動作は机上で学んだだけでは伝わりにくいため、動画でも学べるよう四次元バーコードをスタッフ休憩室に掲示し、各自で読み取って動きを確認してもらっています。

下の写真は、ユマニチュードを実践している様子です。
「見る」「触れる」「話す」を同時に行うことで、ご入居者に対してスタッフの優しい気持ちが伝わり、安心感から自然と笑顔があふれ出てきていることが判ります。

このように、日常ケアにユマニチュードを活用するようになってから、皆様が日々を穏やかに過ごされているご様子がうかがえます。

当ホームの取り組みはまだ日が浅いですが、これからもご入居者おひとりお一人の意思や感情を尊重し、心を通わせながら丁寧に接することで、その方らしい生活の実現をサポートしてまいります。

どうぞご期待ください!

※HUMANITUDEおよびユマニチュードの名称は、日本およびその他の国における仏国SAS Humanitude社の商標または登録商標です。