こんにちは。ソナーレ浦和の副ホーム長兼ライフマネージャーの豊島です。3月に、常勤スタッフ研修の中で看取りについての研修を行いました。
かつては有料老人ホームに入居していても病院で亡くなる方が多くいらっしゃいましたが、最近では看取りまで行うホームが増えてきました。高齢化率の増加に伴い、医療が「病院で治す」から「地域で支える」へ変わっていったことで在宅医療が発達し、ホームでも看取りに対する考え方や体制が整ってきたことが一因に挙げられると思います。このような背景があり、常勤スタッフメンバーもこれまでの経験の中で看取り期のケアに関わってきたようです。
死に対する考え方は、国や個人によって、宗教観や死生観、年齢や経緯、心身状況などの違いがあり、さまざまです。生前葬を行う国もありますし、ダイバージョナルセラピーワーカー研修では、亡くなった後に入る棺をご本人が自由にデザインするというサークルがある国の話を聞き、驚きました。
このように死に対する考え方が多様である一方、多くの方に共通していることは「安心して安楽に死を迎えたい」「最後まで自分らしくありたい」「最期は大切なものや愛するものに囲まれて旅立ちたい」と願う気持ちではないでしょうか。
看取りケアとは、訪室回数の増加や安心安寧安楽、清潔保持のケアだけを指すものではなく、これまでの生活の延長線上にあるものとして、その方らしい旅立ちをお手伝いすることでもあります。しかし、介護の世界では死に対する教育は足りておらず、ケアに関しても個人の経験に依存していると感じます。
看取り期において、呼吸や脈、血圧や皮膚状態、排尿や排便はどのように経過するのか。
ご本人やご家族はどのような気持ちなのか。
留意すべきケアのポイントや必要なサポートについて、これまで先輩方から学んできた考え方や知識をメンバーに伝えつつ、また、ライフマネージャーとして、ご本人やご家族からご要望や想いを伺いながら、最期までその方らしく過ごしていただけるようなプランを提案していきたいと思います。
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