皆さん、こんにちは。
"Life Focus"を形にするための取り組みをご紹介するこのシリーズ。
今回は、コロナ禍の影響でなかなか叶えて差し上げることができなかったご入居者の願いを実現させた「Life Focus(LF)の日」の取り組みについてご紹介いたします。
本ブログにもたびたびご登場いただいているK様ご夫妻。
どこへ行くにもご一緒で、お二人の仲睦まじさは周囲の羨望の的となっています。
ご主人の生活の楽しみは毎日の晩酌。夕食時に日本酒で奥様と乾杯なさるご様子は、傍から拝見していても幸せそのものです。
そんなご主人には、あるひとつの願いがありました。
それは「ご自宅の近くにある行きつけの蕎麦屋でうまい日本酒が飲みたい」というものです。
コロナ禍の影響で外出の自粛が求められる中、なかなかその願いを叶えて差し上げられずにいましたが、ようやく感染状況が落ち着いてきたことを受けて、この願いを叶えるべくLF活動を再開させました。
さて、LFの日当日。
担当のパーソナルアシスタント(ご入居者個別担当:以下PA)の事前リサーチによると、お昼時は平日でも行列ができるほどの人気店、とのことだったため少し早めにホームを出発し、お昼のピーク前にお店に到着しました。
「やあ!懐かしいなぁ...」
と久しぶりの訪問にK様ご夫妻もにこやかです。
さて、メニューを眺めていると...、何と!
注文もしないうちにK様ご夫妻の前に日本酒が運ばれてきたではありませんか!
聞けばK様が注文する日本酒の銘柄はいつもお決まりで、それを店主が覚えていたのだそうです。さすがは常連さん。
お店からの"歓待"ムードにご夫妻も心が和みます。
早速、ご夫妻で乾杯です。
「うーん、うまいっ!」
とご満悦のご主人。恐らく、K様にとっては第二の我が家のような場所なのでしょう。
一品料理を肴に、ついついお酒が進んでしまいます(このあと、奥様から「あなた、もうそれくらいにしておいたほうが。」とのお咎めが...)。
最後は箱盛蕎麦で締めます。
「やっぱりここの蕎麦はうまいね!ここは十割蕎麦でね、僕はここのが大好きなんだよ」
と、とても美味しそうに召し上がっていました。
帰りの道中、馴染みの店の雰囲気と味に心もお腹もすっかり満たされたご主人から
「今日はありがとう。実は他にも行きつけだったお店があってね、今度はそこに行きたいね」とのご要望をいただきました。
車窓を眺めるご主人の瞳はキラキラと輝いて、既に次なるプランに心躍らせていらっしゃるようでした。
今回の取り組みを通じて、私は「住み慣れた自宅や地域を離れても、これまで大切にしてきたライフスタイルが継続できる」ことの大切さを痛感しました。ホームにご入居されると、それまでのご近所やご友人との付き合いがほとんどなくなってしまうなど、その方が人生をかけてコミュニティの中で培ってこられた関係性が薄れてしまいがちです。
これに対し私たちソナーレでは、ご入居後も可能な限り、今までどおりの交友関係や暮らしへのこだわりを維持し、「ご自身らしく暮らせる」ことを大切にしていきたいと考えています。その実践の場として今後もLFの日を活用し、ひとつでも多くの成功事例を創り上げられるよう取り組んでまいりますので、どうぞご期待ください。
次回もお楽しみに!