皆さん、こんにちは。
各地で大雪に見舞われた今年の冬でしたが、日に日に陽射しも柔らかくなり、少しずつ寒さが和らいできたように感じます。春はすぐそこまで来ているようです。
ソナーレ浜田山では、1階のラウンジに7月は七夕飾り、12月はクリスマスツリーと、ご入居者の皆様にお手伝いいただきながら、季節に合わせた装飾を施しています。
3月の桃の節句にはぜひ雛人形を飾りたいと思い、かねてよりお人形をお譲りいただけるところはないかとあちこち探していましたが、この度、ホームのスタッフから7段飾りの雛人形を寄付してもらえることになりました。
ありがたいです。大切に飾らせていただきますね。
早速ホームに持ち込み、いざ飾りつけを行おうとしたのですが...。
実は、7段飾りの雛人形を飾りつけたことのあるスタッフは少なく、雛人形自体もかなりの年代物ということもあって、皆、何となく腰が引けている様子。
「!」
こんなとき頼りになるのは、やはりご入居者の皆様です。
お集まりいただいた皆様は、一つひとつの箱から丁寧にお人形を取り出していかれます。
そして愛おしそうに眺めては、
「まあ、いい顔をしたお人形さんねぇ」
「こっちのお人形さんも可愛らしいこと!」
と、目を細めていらっしゃいました。
さすがは知識の宝庫。皆様、迷うことなくせっせと飾りつけを進めてくださいます。
「お雛様はね、関西と関東じゃお人形の並べ方が違うのよ」
「へぇ、そうなんですか!」
時に豊かな知識も授けてくださいます。この仕事の特権です。
あちらではご入居者同士寄り添って、何やら楽し気に会話を弾ませていらっしゃいます。
「私が小さかった頃も、母が毎年雛人形を飾ってくれてね。一緒に手伝いをしたのよ」
「私はやんちゃだったからね、人形の中身がどうなっているのか気になって、せっかくの人形を壊しちゃって...親に叱られちゃったわ!」
小さい頃のひな祭りの思い出に花が咲いたご様子でした。
和気あいあいとした雰囲気の中、皆様のお力添えあって1時間ほどで立派な雛人形のお飾りが完成しました。
完成したひな飾りを前に、せっかくの機会なのでと撮影会が始まりました。
蛇の目傘を手に、はい!チーズ!
雛人形と同じく、皆様もとってもいいお顔です♪
最後には、髙島ホーム長の粋な計らいで、お手伝いいただいた皆様に甘酒が振舞われました。
ほっとひと息。温かい甘酒を召し上がりながら雛人形を愛でる...。
ラウンジに、豊かなそしてとても優しい時間が流れます。
皆様、それぞれにひな祭りへの想いを巡らせていらっしゃるようでした。
母から娘へ、母になった娘からその娘へ...。こうして代々受け継がれてきたひな祭りは、いつまでもこころに留めておきたい、ご家族とのかけがえのない思い出ですね。
これからも、季節の移ろいを肌で感じていただけるような取り組みを進めてまいります。
次回もお楽しみに!