皆様、こんにちは。ケアスタッフの安西です。
今回から、「介護技術基礎知識講座」を介助の項目別に始めたいと思います。この記事は、実際に現場で働いている介護士の視点から、多くの方々に介護の仕事を知って頂くことや実際に在宅で介護をされている方、これからこの仕事を目指す方や興味がある方に参考なればと思っています。是非最後までご覧ください。
第1回目のテーマは、「移乗介助」(トランスファー)と呼ばれる介助について説明します。
移乗介助とは、主に足腰の筋力低下により、立つことや歩くことが難しくなってしまった方を、ベッドから車椅子、車椅子からトイレなどへの移動をお手伝いすることを指します。そして、今回は最も頻度が高い「ベッドから車椅子へ」の移乗介助の流れを説明します。
以上の1~8は、ボディメカニクスといって、身体を上手く活用することで介助者の腰痛予防となり、被介助者にも負担を掛けない介助となる。
上記が移乗介助の流れと注意事項となります。最後にもう少しイメージしやすいよう写真にて解説させて頂きます。
被介助者の身体を小さくまとめて、身体とベッドの接地面積を少なくする。
起き上がる前に横向きにする。
浅座りになっていないか確認し、ベッド柵を持っていただくようお声掛けする、背中を支えつつ、左右の膝を交互に手前へ引く。両足が床に着き、座る姿勢が安定したことを確認後、靴を履く。
※起こす動作の際、介助者は右膝を支点に介助を行っている。
車椅子は、ブレーキが掛かっているか確認後、15~30度の位置に設置し、手前のアームサポートとフットサポートを外す。アームサポートに掴まっていただくようお声掛けし、介助者は足幅を広く取り、被介助者へ重心を近づけ、つま先を進行方向へ向け移乗する。
最後に、外していたアームサポートとフットサポートを装着したことを確認する。お互いに負担が少なく、笑顔ですね。
以上で、第1回目の「介護技術基礎知識講座」移乗介助編を終わります。初めての試みですが、ブログを見てくださっている方へ少しでも参考になればと思います。今後もケース別の介助方法などを発信していきますので、シリーズでご覧ください。