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ソナーレ浦和の
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"Life Focus" を形にする取り組み ~アートの魅力に酔いしれる~

こんにちは!
ライフマネージャーの鈴木です。
今回ご紹介する"Life Focus"(LF)の取り組みは、芸術への造詣が深いご入居者が一年越しの願いを叶え、久しぶりに美術館を訪ねたケースです。

芸術鑑賞がご趣味のK様は、以前は休日ともなると各地の美術館巡りを愉しんでいらっしゃいました。
この愉しみをご入居後も継続していただこうと、美術館への外出をご提案していたのですが、直前で体調を崩され計画は頓挫することに…。
あれから1年。
ご体調もすっかり回復され、外出が可能となったK様のPA(パーソナルアシスタント:ご入居者個別担当)は、再び美術館へご案内する計画を立てました。

さて、何をご覧いただこうか。
多職種のスタッフを集めたカンファレンスにて、作業療法士から「自身が主催するアートセラピー(過去ブログ:アートセラピー ~たくさんの向日葵が咲きました~)において、次回からモネの『睡蓮』を描く予定であるため、現在上野で開催中の『モネ展』をご覧になり、インスピレーションを膨らませていただいてはどうか」との意見があがりました。
そこで、今回は国立西洋美術館で開催されている『モネ 睡蓮のとき』を候補に決定。
早速、K様にご提案すると「いいわね、ぜひ行きたい!」と快諾されました。
せっかくの機会ですので、アートセラピーに参加されている、ほかのご入居者からもご希望者を募り、一緒にご案内することとなりました。

そして迎えた当日。
ホームの玄関前で「楽しんできます!」と記念撮影。

美術館までは電車で。
「久しぶりに電車に乗るわ。昔はよく電車でお出かけしたものよ」
車窓を流れる景色を楽しまれながら、思い出話に花を咲かせていらっしゃいました。

美術館に到着。
「久しぶりの美術館!楽しみだわ。どんな作品があるかしら…」
と、期待に胸を膨らませ、意気揚々と入館されました。

印象派のなかでも特に人気を誇るクロード・モネの特別展とあって、館内は大変な人出でしたが、国内初公開の作品を含む約50点は、大変見ごたえのある素晴らしいものでした。
とりわけ、広い部屋を贅沢に使って並べられた『睡蓮』の連作は、大迫力を持って観るものに迫ります。
「何層にも重ねた色遣いに引き込まれるよう…」
「陰影の描き方が素晴らしい!」
「水辺に咲く睡蓮が、浮き出て見えるように美しく描かれてるわ」
皆様は、一点一点じっくりと鑑賞され、モネの晩年の生き方と重ねながら深い感銘を受けていらっしゃいました。

芸術鑑賞後は、近く洋食レストランでランチを楽しまれました。
「ここのオムライス、とってもおいしそう!」
と、お揃いでご注文。
かなりボリュームがありましたが、
「デミグラスソースの深い味わいとトロトロの卵が最高!」
と、完食されていました。

食後は上野恩賜公園を散策。
「紅葉がきれいね。お天気が良くて気持ちいいわぁ…」
「噴水が見事だわ!」
皆様は心地よい日差しが降り注ぐ中で、爽やかな秋の空気を満喫されました。

久しぶりにアートの世界にたっぷりと浸られたK様。無事のご帰館後、
「今日はどうもありがう。どれもステキな作品で大変感動しました!皆さんと一緒に行かれたのも楽しかったし、また観に行きたいわ」
「本物の『睡蓮』をじっくり鑑賞したので、次にアートセラピーで描くイメージが湧きました」
と、すっかりご満悦の様子でした。

当ホームではこれからも、ご入居者の“Life Focus”の取り組みをとおして、お一人おひとりが望む生活の実現につなげてまいります。

次回もお楽しみに!