皆様、こんにちは。ケアスタッフの安西です。
今回は、以前にもこのBLOGで取り上げましたが、ご入居者の"Life Focus"を実現する取り組みについてご紹介いたします。
第4弾は、H様のアクションプランです。
若い頃から、山へハイキングに行ったり、陶芸教室などの習い事に通ったりと外出することをとても楽しみになさっていたというアクティブなH様ですが、新型コロナウイルスの影響による外出自粛の中で、現在はホーム内での活動を余儀なくされています。
しかし、そのような状況下でも、ホーム内で充実した生活を過ごして頂けるよう、H様と関わらせていただく中で、幼少期の大切な思い出がある事を知ることが出来ました。
ここはソナーレ祖師ヶ谷大蔵の屋上テラスです。LFの日の当日は、あいにくの雨になってしまいましたが、普段は、屋上で外気浴をして、花壇のお花を観賞することが恒例となっています。
この日は、屋上テラスで次回の園芸クラブで植える予定のお花をご覧になり、花壇が色鮮やかなお花で満開になることや、ミニトマトやナスなどの野菜たちが元気よく育つことを楽しみにされていました。
雨が降っていましたが、新鮮な空気を吸っていただくため窓を開けてみました。窓から吹いてくるこの時期らしい風や眺めの良い景色を大変喜ばれて、ご自身が住まれていた町の方角を指して、当時の生活を話しながら、昔を懐かしんでいらっしゃいました。
もっとたくさんお話しを聴きたくて、H様が幼少の頃ご家族と住まわれていたような家のイラストをお見せしたところ、昔に夢中になったことやご家族との楽しかった思い出など、貴重なお話しを伺うことが出来ました。
「若い人は昔のことそんなに知らないでしょ、でもね、私の子どもの頃の時代は、友達と遊んだ後、おやつに「あんこ玉」を食べるのが凄く楽しみだったのよ!」と明るい笑顔でお話しして下さったのがとても印象的でした。特に遠足の時に食べた「芋ようかん」は大好物だったとのこと。
H様は、幼少時に近所のお友達とよく「おはじき」をして遊んでいたそうです。H様の担当PA(パーソナル・アシスタント)は、「童心に返って久しぶりにやってみませんか?」とお誘いしてみたところ、「えー、あるの?やってみたい。」ということで、おはじきを袋から取り出すと昔と違って、カラフルで綺麗なことに大変驚かれていました。
「久しぶりだから。できるかしら?」と少し照れた様子でおはじきに触れられていました。担当PAは、H様に遊び方を教わりながら、一緒におはじきをすると本当に楽しい思い出だったのだと感じたようです。次は、「メンコやそろばんもいいね。」という嬉しい声も聞かれました。
たとえ外出が思うように出来なくても、H様がホーム内での生活を有意義に過ごして頂けるように担当PAが中心となって楽しい時間を共有できるようにしていきたいと思います。