皆さん、こんにちは。ライフマネージャー兼作業療法士の小堀です。
今回は、私の本職であるホームでのリハビリについて皆さんに知っていただくため、第1弾として、私の仕事場である「機能訓練室」をご紹介したいと思います。
機能訓練室は、ブルーを基調とした色合いのもので統一し、大きな窓から入る日光で部屋全体が明るい雰囲気です。
最初に目に留まるのが、治療用の大きなベッドですね。ここに横になって頂き、リラクゼーションやストレッチ、筋力トレーニングなどを行います。寝心地はというと、少し硬めなのですが、これは寝返りや起き上がりが容易で、治療者も動き易いように作られたベッドだからです。
次は平行棒。これは、病気や怪我、加齢などによって足腰のリハビリが必要となった方が、立つ練習や歩く練習を行うための治療用具です。ふらついても両手で掴まることができるので安心です。もちろん、作業療法士がそばで付き添いをさせていただきながら歩行指導をします。
また、写真を見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、壁の一面がガラス張りになっています。これもちゃんとした理由があり、立位や歩行練習の際に「自分の姿勢がどうなっているか」確認するためです。
リハビリで大切なことは、「意識すること」、「自分の体へのフィードバック」なのです。自分の体の動きを自分の目で確かめることで、意識を働かせて早期の回復や改善に導いていきます。
次に、私がリハビリでよく使用するアイテムを紹介します。
まず、大きさや種類が違うボールや輪投げ。ボールを投げたり、輪を投げたりすることは、上半身の運動はもちろんのこと、腹筋など下半身がしっかりしていないといけません。
リハビリは、「きつい」、「やりたくないのにやらされる」などのお声を稀に聞きますが、それらを意識させないようにするために、遊びやゲーム的な要素を取り入れつつ、しかし確実に身体を鍛えられるものとして重宝しています。
最近購入したのが、このミニハードル。これはなんと3段階の高さに調整できる優れものです。平行棒の下に並べれば準備OK。これを踏まないように、跨いで歩いていただきます。
高齢になると徐々に足が持ち上がらず、すり足になることで転倒リスクが高まります。太ももを上げる高さや足先やかかとでぶつからないように意識することが大切です。
いかがでしたでしょうか?ソナーレ祖師ヶ谷大蔵では、スポーツジムにあるようなトレーニングマシンはありません。しかし、様々な用具や工夫、考え方次第で日常生活に必要な動作の練習を行うことができます。
これからもどんどんホームでのリハビリの紹介をしていこうと思いますので、皆さん楽しみにしていてください。