皆様、こんにちは。ケアスタッフの安西です。
今回は、以前にもこのブログで取り上げた、当社の事業コンセプトである〝Life Focus"を形にするための取り組みを紹介いたします。
第6弾は、M様のケースをご紹介します。
M様は身の回りのことはご自身でされ、毎日の日課である名前や住所を書きとめるなど生活の流れをしっかりと持たれている方です。
そうした日々の中でも、M様より「欲を言えば、もっと手作業なんかあればやりたいね。」と意欲的なお声をいただけることから、PA(パーソナルアシスタント)がご本人と意見交換をしながら、M様の「LFの日」を作り上げています。
では早速、その内容を見ていきましょう。
先祖代々続く農家の生まれのM様は、子供の頃から、お爺様やお父様の手伝いとして畑仕事に携わってこられたそうで、ソナーレの屋上で育てている家庭菜園にも造詣が深く、「葉の色合いや形をよく見ていると野菜の育ち具合が分かるものだよ。」と観察ポイントを教えて下さいます。
また、花や植物がとてもお好きで屋上の花壇に咲いている花の名前や育て方なども詳しく教えて下さいます。
冒頭でも触れましたが、ご自身の毎日の日課として、名前や住所などを書く練習を続けておられます。これは、手指の運動や脳トレとして日課に取り入れているとの事。最近では、コロナウイルスの影響でご家族と会う機会が減ってしまっているため、今までの練習を活かして、ご家族宛てのお手紙を書き始められました。
お手紙の内容はスタッフにも相談してくださいますが、伝えたい言葉を考えながら、文章を一から書きあげるので、今までの日課を生かせる活動内容で、ご本人もとても満足そうでした。
他にも、「何か手作業で出来るものはないかな?」というお声があったたため、「昔、夢中になったことは何ですか?」とお尋ねすると、「編み物はよくやったよ、昔は何でも編んで作ったものだよ」と得意げな笑顔で話してくださいました。
「また、挑戦してみませんか?」とお誘いし、まず簡単な作業からスタート。とても集中されて、編みだすとあっという間に一時間程経っていました。以前は、ラジオから流れてくる歌を聴きながら編んでいたとのことですが、
最近では、昔聴いていた歌謡曲などを流しながら、編み物を楽しまれております。
でも、大好きな歌でノリノリになってしまうと歌詞カードを出して、楽しそうにひとりカラオケを始めてしまうM様。自分らしく、ユーモアたっぷりで、いつもスタッフたちを笑顔にして下さいます。とても幸せを感じられる瞬間ですね。
最後は、最近新たにハマっているというストラックアウト。
こっそりお部屋で秘密練習をされているところをスクープ!。前回のレクリエーションの時は3位だったので次こそは、優勝出来るように左腕に磨きをかけて頑張りましょうね!
M様が日々、充実した生活や目標を持てるようにスタッフ一同、これからもより一層、楽しめる環境づくりや提案をさせて頂きます。