皆様、こんにちは。ケアスタッフの松橋です。
今回は、"Life Focus"の日におけるBチームの取り組みについて、ご紹介したいと思います。
本日話題に取り上げるのは、毎回熱い戦いが繰り広げられている『麻雀クラブ』の活動についてです。
麻雀クラブ発足のきっかけは、ご入居者のF様の、あるお言葉でした。
F様は、元銀行マン。支店長など歴任されたご経験から、人当たりや面倒見がよく、ユーモアあふれる話術でいつもスタッフ笑わせてくださいます。特に"Life Focus"の日では、おせんべいとお茶をお共に、いろいろなお話を伺っていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
そんなF様がある日、
「少し前まで、近所のデイサービスでボランティアをしててさ、そのデイサービスでお年寄りに麻雀を教えていたんだよ。いつの間にか『先生』って言われちゃってさ。」
「あと麻雀かゴルフが出来るとさ、社会に出たときに意外と役に立つのよ。お偉いさんとやって契約が取れたりしてさ(笑)」
と、麻雀にまつわるエピソードを語ってくださいました。
当ホームにも麻雀牌セットのご用意はありましたが、いつもメンツが揃わず、また若手スタッフには、麻雀のルールを知らない者も多いことから、なかなか実施する機会がありませんでした。
そこで私や他のチームメンバーと協力し、昔、雀荘を経営していたG様や、ご入居前は旦那様やご友人とプレイを楽しまれていたA様など、麻雀を嗜まれるご入居者様を募り、『麻雀クラブ』を発足させたのでした。そして、毎月の"Life Focus"の日に麻雀大会を開催することとしました。
F様には、事前の準備からのご協力をお願いし、基本的なルール、牌の並べ方、役の上がり方、点棒の数え方等について丁寧に教えていただきました。
また、プレイ中もブランクのあるご入居者にお声がけしてくださるなど、さすがは元管理職。細やかなお気遣いで、チームの調和を図ってくださいました。
さて、こうして始まった麻雀大会も回を重ね、今では参加者の皆さんのお顔つきは勝負師そのもの。
「ん~、なかなか来ないなぁ...。〇〇さんが持っているのかなぁ?」
「これを切ってしまうと危ないな...。」
と、真剣な表情で他の人の捨て稗を見ながら、相手の様子を伺っています。
いつも温和で、テレビ鑑賞しながら編み物をされるのが日課のA様も、プレイ中は表情が一変。大きな役を狙っている際は、とても強いオーラを漂わせます。
こうして2時間の熱戦の末、今回の麻雀大会はA様の勝利で幕を閉じました。
「次回は深夜まで行いますか?ふふふっ...。」などと冗談も飛び交うようになり、参加メンバー同士が打ち解け合っているご様子が伺えました。
麻雀クラブの皆さんは、もとはお食事の席も離れ離れで、麻雀大会が始まるまでは、あまり交流がありませんでした。
しかし最近では、エレベーター内でご一緒になると、
「〇〇さん、このあいだはどうも!」
「こちらこそ、お世話になりました。楽しかったですね。」
と、笑顔で声を掛け合うなど、麻雀以外でも積極的にコミュニケーションを図るお姿を拝見するようになってきました。
さらに先月には、リーダー格であるF様のお誕生日をサプライズでお祝いするパーティーを、メンバーで開催されるまでに至っています。お仲間からの祝福を受け、満面の笑みを浮かべるF様、そしてその笑顔を嬉しそうに見守るメンバーの皆さんとの間には、友情の芽生えが感じられました。
麻雀という共通の趣味をお持ちのご入居者が、"Life Focus"活動の一環として開催した麻雀大会へのご参加をきっかけに、交流を深め、友情を育んでいくご様子を拝見し、改めて"Life Focus"の実現は、生きがいを創出し、人生をより豊かなものにすると実感しました。
今後は、大会以外でも気軽に麻雀をお楽しみいただけるようホーム内で調整を図り、メンバーの親睦をさらに深めていただきたいと考えています。