【介護技術の向上をめざして】
皆様、こんにちは。ライフマネージャー/作業療法士の小堀です。
ソナーレ祖師ヶ谷大蔵では、ケアスタッフの知識・技術向上を目的とした研修会を定期的に行っています。
今回は、衛生用品(オムツやパッド)などの製造・販売を行っているメーカーの方をお招きし、「排泄ケアの質の向上に向けて」というテーマで研修を実施しました。
排泄介助は、介護現場において、他の生活介護よりも頻度が高く、ご入居者の尊厳やプライバシーに関わるとても重要な仕事です。そのため、基本となる適切なオムツや尿とりパッドの選択、正しい当て方や介助に入るタイミング、スキントラブル対策など、あらゆる知識と経験を活用して業務にあたっています。
こちらの写真は、新製品の尿とりパッドの肌触りを確認しているところです。写真をよく見ていただくと、スタッフがズボンの上からリハビリパンツを履いていますが、これは実際の履き心地や尿とりパッドを付けた場合に違和感や不快感などがないか実際に体験しているのです。
次の写真は、実際に尿とりパッドがどの程度の量の水分をどのくらいのスピードで吸収されるかを実験で見せて頂きました。尿とりパッドには一番吸収されやすいポイントがあり、正しく使うことで尿とりパッドの性能を最大限に活かせ、ご入居者に不快感を感じさせないように出来ることを改めて学ぶことが出来ました。
最近の介護業界においては、慢性的な人手不足が問題となっていて、ケアスタッフ一人ひとりの業務範囲が広くなっているのが現状です。そういった中で、介護用品メーカーの企業努力で研究・開発が進み、高機能な尿とりパッドやオムツが進化、発売されています。
また、近ごろでは、ケアスタッフの負担軽減や介護の質の向上のため、それらの商品を使用した「終日低頻度交換」がトレンドになっています。この研修会で得た知識を活かしたいということで、ソナーレ祖師ヶ谷大蔵でも実際に取り組みをスタートいたしました。
特に夜間の場合、就寝中のご入居者のところへ複数回、排泄介助に伺うことがあります。清潔は保てる半面、睡眠の妨げとなり、皮膚が弱い方にとっては、交換時に起こる摩擦によってスキントラブルの原因になるなどデメリットも多くありました。
しかし、今回のような高機能のパッドを使用することで、様々な問題が解決され、結果的に、ご入居者の快適性が向上するだけでなく、ケアスタッフの業務効率化にも繋がることを知りました。今後も私たちはサービス品質向上の為、日々研鑽を重ねていきたいと思います。