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コラム

2025/03/02

安全な居室内移動をサポート

こんにちは、作業療法士のNです。

今回は、あるご入居者がご病気の影響で、歩き出しや方向転換のときに足が出にくかったり、歩幅が狭くなったりすることに対し、居室内の移動が安全に行えるよう工夫した事例をご紹介いたします。

下の写真のように、歩行時の歩幅が狭くなることが多いご入居者。日によっては一歩目がなかなか出ないこともあります。
こうしたことはバランスを崩しやすく、転倒やけがのリスクが高まります。

しかし、床に目印をつけてみると、足が出やすく、歩幅も意識しやすくなって、安全な移動が可能となりました。

そこで、居室内での安全を確保するため、室内の床にも目印を貼ることにしました。
動線や歩幅の間隔をご本人と相談しながら1時間ほどかけて環境を設定し、最後に実際に歩いてみて、移動しやすさを確認していただきました。
「大丈夫!これで歩きやすくなったよ。ありがとう」
と、ご入居者は自信に満ちた表情をお見せくださいました。

翌日、そして1週間後にも、実際に生活されてみての様子をうかがい、よりご本人に合うよう、調整を繰り返しました。

このような取り組みを通じて、ご入居者の安全と自立をサポートし、より快適な生活をご提供できるよう努めています。
今後もご本人に寄り添いながら、さらなる工夫を重ねていきたいと思っています。